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昨年の8月14日に福島市の磐梯吾妻スカイラインの兎平で採取したきのこである(a〜f)。縁と托外被の剛毛の長さが短く、隔壁が少なく、托髄層が絡み合い菌糸、胞子が細長い楕円形という特徴がある。Schumacherのモノグラフの検索表をたどるとS. cejpii におちた。 2011年から採取してきたアラゲコベニチャワンタケ属のきのこの同定を進めてみると、計16点のなかに剛毛と胞子の特徴が似ているものが4点みつかった。この4点を「今日の雑記」の2月16日に掲載した一覧表と同じように表を作成して比較してみた。
その結果、二つのグループに分けられるような気がしてきた。4点とも剛毛と胞子の特徴はほぼ同一だが、托髄層の構造が二つのグループに分かれる。ひとつは絡み合い菌組織からなり、もう一つのグループは円形菌組織と矩形菌組織の二層からなっていた。前者のグループは兎平と富士山で採取したものである。後者のグループは長野市の戸隠森林植物園と福島市の野地温泉ぶなっこの森で採取したものである(g〜l)。後者のタイプはSchumacherのモノグラフのリストからはみつけることができなかった。 (Y. A.) |
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(表の任意の場所をクリックすると大きくなります。) |
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