やけにゴッツイPluteus | |||||||||||||
5月19日に近場のシイタケほだ場で出会ったPluteus(ウラベニガサ属)と思われるきのこを調べてみた(a〜c)。カサ表面の中心部にはシワと斑があり、柄には縦に顕著な条線があって基部は膨らんでいる。縦切りにしてみると、ヒダの付き方は上生ないし幅の狭い湾生のようだ(d)。 胞子を見るといかにもPluteusを感じさせる(e)。メルツァーで封入すると非アミロイドで、水封のときとほとんど変わりない(f)。ヒダには縁にも側にも薄膜のシスチジアがあり、ヒダ実質は逆散開型をしている(g, h)。縁シスチジア(i)と側シスチジア(j)をフロキシンで染めてみた。カサ表皮には黒みを帯びた短い菌糸が柵状ないし子実層状に並んでいる(k, l)。やけにゴツいので当初Pluteusとは思わなかった。保育社図鑑によれば、ヒメベニヒダタケ節のきのこと思われる。 なお、5月20日の雑記でウラベニガサ属としたきのこはオキナタケ科のようだ。東京都のHさんからの指摘で気づいた。おくればせながら、ご指摘ありがとうございます。 |
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