2014年6月4日(水) 常設の小型乾燥機を作った
 ふだんキノコの標本を作るときは、原則として採取袋にいれたまま乾燥機にかける。数点のキノコを乾燥するには、今現在のきのこ乾燥機(同2012.8.24)は両者とも(e, f)大きすぎて無駄が多すぎる。大型の乾燥機を必要とするのは6〜10月頃月に数回程度で、それ以外の月は1度に乾燥するのはせいぜい2〜5点ほどだ。
 一部のきのこ関係者の間ではドライフルーツ乾燥機が好評だが各段がとても浅い。携帯性もあり小さなきのこだけを扱う分には便利だが、採集袋に入れた状態での乾燥には馴染まない。
 そこで常設の小型乾燥機を作った。サイズは250×280(幅)×400(高)mmの箱形。中にはサイズ240×270mmの金属網を置けるようにした。素材は5mm厚の軽量合板の端板。これを5mm角の棒を支えに木工ボンドで接着した(a)。窓のガラスは近くのガラス屋さんから端硝子をもらってきて加工した。材料費はしめて1,200円ほどで、大半は金網3枚の値段だ。ヒーターは従来から使っていた小型キューブタイプの電源を弱(150W)にして利用する(b, d)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 従来からの大型(f)と中型(e)の乾燥機は2泊3日〜3泊4日で行った菌類調査の折に重宝した。きのこを採集袋に入れたままで、一晩でそれぞれ各々60〜80点ほど処理できた。


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