日光のキクラゲ類 (1) | |||||||||||||
先日の日光(6月18日)では広義のキクラゲ類に何種類もであった。それらのうちから、まるで硬質菌のように見えるヒダキクラゲと、コガネニカワタケにとてもよく似ているハナビラダクリオキンの二種だけを持ち帰った。 今朝はヒダキクラゲを検鏡して遊んだ(a, b)。胞子にはフロキシンで染まるものもある(c, d)。生標本からだと子実層の切り出しは難しいが、半乾燥〜乾燥状態だと楽に切り出せる(e, g)。フロキシンで染めると子実層の様子がわかりやすくなる(f, h)。 ヒダキクラゲはアラゲキクラゲやキクラゲなどと同じAuriculariaceae(キクラゲ科)のきのこなので、担子器は円筒形で隔壁によって四室に分割され、各室からそれぞれ担子小柄が伸びる。担子器をバラしてみると少しわかりやすい(i, j)。 子実体背面の堅い部分には毛が生えている。その毛は堅い皮質からやや厚壁の菌糸が集まって伸び上がっている(k, l)。ヒダキクラゲを覗いたのは久しぶりだった(雑記2006.6.1)。 |
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今年の梅雨はこれまでのところいかにも梅雨らしい天候が続いている。昨日も午前中は曇り空だったが、午後になって突然雷雨に襲われた。今朝もどんより曇っている。 | |||||||||||||
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