2014年8月3日() 二つのきのこの胞子表面模様
 オオミヤマトンビマイやミヤマトンビマイは、現在の分子に基づいた新分類ではベニタケ目のミヤマトンビマイ科に編成替えされているが、昔からベニタケ属に近縁なのではあるまいかといわれてきた。胞子の姿がベニタケ属を連想させることが端緒となっていた。
 先日楢葉町の木戸川渓谷でミズナラの地際から出ていたオオミヤマトンビマイ(a)の胞子をいろいろな染色剤で封入して遊んだ。水道水で封入しても表面は多数の突起で覆われていることが分かる(b)。メルツァー試薬ではまるでベニタケ属のような姿を見せてくれる(c)。フロキシン(d)、コットンブルー(e, f)でも染めてみた。
 ミヤマベニイグチの胞子表面の縦のスジはとても淡いので、水で封入しただけでは分かりにくい場合がある(雑記2012.9.22)。そこで先月30日に楢葉町の木戸川渓谷で採取したミヤマベニイグチ(g)の胞子を使って遊んだ。封入剤としては水道水(h, i)、コンゴーレッド(j, k)、コットンブルー(l)を用いた。他にもフロキシンとKOH、メルツァー試薬でも封入してみたが、もっとも鮮明に縦スジを確認できたのはコンゴーレッドだった(j)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 今朝はam6:00から集落の寺の草刈り。それが終わったら、Yさんの葬儀に向けて出発する。


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