2015年12月5日(土) |
ダイダイタケ:多数の大きな剛毛体がある |
先に見かけがダイダイタケによく似たネンドタケを観察したが(雑記2015.12.4)、ここではダイダイタケそのものを取り上げた。自宅近くの朽ちたクヌギの切り株に多数ついていた(a, b)。孔口は4〜6個/1mmで(e)、きのこの断面を見ると二つの暗色の境界層がある。カサ表皮とカサ肉の間とカサ肉と子実層の間だ。二つの暗色の境界層の間は比較的明るい黄褐色だ(d)。しかし何といっても特徴的なのは大型の剛毛体がとても沢山あることだ(g〜k)。基部の長いものがあったり(j)、大きさもいろいろある(i, k)。菌糸構造は一菌糸型だ。明色で子実層のように見えるものがあったが、担子器などは見つけられなかった(l)。胞子は全く見当たらなかった。
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 (a) |
 (b) |
 (c) |
 (d) |
 (e) |
 (f) |
 (g) |
 (h) |
 (i) |
 (j) |
 (k) |
 (l) |
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[城跡のある杉の山]
下野大沢駅の周辺ではもっとも高い山が城跡のある城山だ(m)。全山スギ植林に覆い尽くされた山で標高443m、麓から山頂までの標高差は150m。およそきのこ観察にはまったく不向きな山だがこれが侮れない。集落の名跡で毎日登っている人たちが多数いる。
昨日朝の散歩で山頂を目指した(n)。どこまで行っても杉木立の中を登るのだが、途中で多くの人に出会った。山頂からの見晴らしはよく、昨日は雪雲に覆われていたが、女峰山(o)から高原山(p)までよく見晴らせる。眼下には自宅周辺の集落もよく見える(q)。きのこはニクウスバタケとニガクリタケ(r)くらいしかなかった。元旦の初日の出を拝むにはよい山に思えた。
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今日はこれから東京まで行ってパンを買ってくることにした。友人と昼食をして帰宅する。
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