2016年7月18日() 初めて出会ったコブミノコガサタケの成菌
 先に日光だいや川公園でコブミノコガサタケの幼菌にであったが(雑記2016.6.13)、その後はいっこうにカサを広げた成菌の姿を見つけられなかった。先日なんとも妙な姿をしたきのこにであった(a, b)。何だろうと思って持ち帰った。
 ヒダの一部をつまみ出して簡易顕微鏡でみると、どこかで見たような胞子が見えた(c)。これをみてピンときた。きっとこれがコブミノコガサタケの成菌の姿なのだろう、そう思った。あとはヒダの縁シスチジアとかさ表皮を確認すれば確証がもてる。
 改めて胞子を確認したのち(d)、ヒダを何枚かまとめて切り出して(e)、先端をみると特徴的な縁シスチジアがある(f)。ヒダを縁をフロキシンで染めて見た(g)。倍率を上げて再確認した(h)。同様にカサ表皮を切り出して(i)、確認した(j)。まちがいなくコブミノコガサタケだった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 昨日は朝7:20頃から夕方4:40頃まで、終日プレパラート作成実習に明け暮れた。はじめに実習教材としてのきのこを近くの都市公園で採取した。公園にはベニタケ類やイグチ類をはじめ多くのきのこが発生していた。中でもシワチャヤマイグチがやたらによく目立った。


日( )
HOME