杉に着いた白色のキノコ | |||||||
杉林を歩くと立ち枯れの樹や樹皮に白色のキノコがすっかり乾燥しきった状態でついている。カサ面をみるとみな同じように見えるが、子実層面をみると、細かな管孔のものあり、粗い管孔状のものあり、脈絡状のものありと、何種類かあるようだ。 そのうちの一つ、子実層面が細かな管孔になっている硬質菌を検鏡してみた(a, b)。孔口はとても細かく5〜8個/1mmで(c)、カサ肉部は薄く、管孔部も浅い(d)。菌糸型は、原菌糸と骨格菌糸の二菌糸型で、両菌糸ともとても細い。原菌糸にはクランプがある。 すっかり乾燥しているので、1-ナフトール・アルコール溶液による呈色反応はやるだけ無駄なので、試みていない。胞子はまったく見られず、シスチジアのようなものも見つからない。 フロキシン・消しゴム法(雑記2010.7.31)でキノコの微小片から菌糸をほぐしたが、なかなかほぐれず、カバーグラスが一枚割れてしまった。シックイタケとしてよさそうだ。 |
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今日はこれからいわき市へ向かう。美味しいパンを買って昔からの友人に会ってくる。 | |||||||
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