カサ表皮がとてもよく似た硬質菌 | |||||||||||||||||||
数日前朝の散歩の折に、複数の倒木に群生する硬いきのこに出会った(a, a')。いずれもカサ表皮は同じような感じで、環紋があり疎毛に覆われ、傘の縁は薄い。 きのこをはがして裏面を見ると両者とも管孔だが、上段のきのこでは孔口は放射状に並び、溝状から長楕円形、あるいは迷路状になっている(b, d)。溝は1mmに2本ほどある(d)。一方、下段のきのこの孔口は円形でとても小さく、1mmに3〜4個ほどある。両者の断面を見ると、いずれもカサ表面に疎毛があるが、子実層の穴の幅はまるで違う(e, e')。フロキシン・消しゴム法で両者の菌糸型を見ると、いずれも三菌糸型で、原菌糸も、結合菌糸も、骨格菌糸も同じような形と太さで、これを見た限りではほとんど差異を感じられない。 上段のきのこはオオチリメンタケで、下段のきのこはアラゲカワラタケだろう。この両者は裏面を見れば簡単に区別できるありふれたきのこだが、カサ上面だけをみるとこのケースのように実によく似ていることがある。冬の時期には胞子を観察することはできないのが残念だ。なお、オオチリメンタケについては2年前にも各部の画像を載せている(雑記2015.11.24)。 |
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
昨日の暖かさは異常だった。朝の公園を散歩するにも半袖ポロシャツ一枚で十分だった。マスコミによれば小春日和とのことだが、「小夏日和」といった方がよいほどだった。 | |||||||||||||||||||
HOME |