[標本番号:No.668 採集日:2009/07/11 採集地:群馬県、日光市] [和名:フロウソウ 学名:Climacium dendroides]
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2009年7月23日(木) |
 (a) |
 (b) |
 (c) |
 (d) |
 (e) |
 (f) |
 (g) |
 (h) |
 (i) |
 (j) |
 (k) |
 (l) |
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(a) 日陰の群落、(b) 植物体近接、(c) 乾燥標本、(d, e) 茎葉、(f) 茎葉の先端、(g) 茎葉の葉身細胞、(h) 茎葉翼部の葉身細胞、(i) 茎葉上部の横断面、(j) 茎葉下部の横断面、(k, l) 茎の横断面 |
栃木県の鶏頂山の登山道(日光市側)の脇、暗く湿った樹林の下に(alt 1500m)、フロウソウが広範囲に大きな群落を作っていた(a, b)。あまり美しいので一部を標本として採取した(c)。フロウソウは過去にも採取し、観察覚書でも2度ほど取り上げている(No.464、No.33)。他に紛らわしい種もないので、ここでは詳細な記載はせずに、特徴がわかるような画像を列挙することにした。
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 (m) |
 (n) |
 (o) |
 (p) |
 (q) |
 (r) |
 (s) |
 (t) |
 (u) |
 (v) |
 (w) |
 (x) |
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(m) 一本の枝、(n) 枝葉、(o) 枝上部の葉、(p) 枝中央の葉、(q) 枝下部の葉、(r) 枝葉背面中肋上部、(s) 枝葉先端の葉身細胞、(t) 枝葉中央の葉身細胞、(u, v) 枝葉翼部の葉身細胞、(w) 枝葉の横断面、(x) 枝葉の中肋 |
フロウソウは、コウヤノマンネングサ(標本No.123、No.100)と比べると、全体にボテッとした印象がある。図鑑によれば、肉眼的特徴として、二次茎の上部はまっすぐで曲がらない、枝先はあまり細くならず、枝葉の先は広く尖り、中肋背面は平滑とある。
近縁種のフジノマンネングサ Pleuroziopsis ruthenica では、朔をつけた姿を観察しているが(標本No.519)、コウヤノマンネングサとフロウソウについては、これまでまだ朔をつけた姿には出会っていない。いずれ、朔の様子なども見てみたい。
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