2007年6月13日(水)
 
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ヒメキツネタケモドキ ジャガイモタケ属
 昨日の雑記で取りあげたヒメキツネタケモドキを観察しているときに、胞子の刺の長さが封入液によって変化するように見えた。実際に伸びたのかどうかは分からない。
 昨年4月に行われた折原貴道氏による「ジャガイモタケとOctaviania属の分類」ゼミを思い出した(雑記2006.4.18)。その折り、印象的だったのが「ジャガイモタケの刺(疣)が封入液によって伸長する」という話だった。7月には採取したジャガイモタケ属で確認してみた(雑記2006.7.5)。
 その話を思い出したので、ヒメキツネタケモドキの胞子を異なった薬液で封入してみたのだが、結果は、やはり水で封入した場合よりも、3%KOHやアンモニアで封入した時の方が疣(or刺)が長く見える。見やすいように、ヒメキツネタケモドキの胞子はすべてフロキシンで染めたものを並べた。右の二つの黄褐色の胞子は昨年7月にみたジャガイモタケ属の胞子だ。

 折原氏だが、鳥取大学大学院でジャガイモタケ属菌をテーマに研究されている。ジャガイモタケ属菌の子実体は、6月頃から発生し始めるという。もし、ジャガイモタケ属の子実体と思われるきのこを見つけたら、氏に連絡し、現物を送付してほしいとのことだ。

[折原氏連絡先:E-mail] h-berg-f@ocn.ne.jp

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