2008年4月11日(金)
 
[キノコのフォトアルバム] のこと
 
 [キノコのフォトアルバム] の更新をやめて既に1年以上が経過する。取りあげた種数は約620でストップした。[きのこ雑記] 開始(2000年11月)からほぼ6年、ほぼ年間100種ずつ追加していたことになる。単調で退屈な同定経過はネット上には公開しなかった。
 2004年夏までは、[キノコのフォトアルバム] 掲載のすべての写真には記録と標本、記載という裏付けがあった。記録と標本の伴わない写真にはほとんど価値がない。更新をやめたのはそれらを失ったからだ(雑記2007.9.11同2006.11.14雑記2004.8.16)。
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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 このときの反省から、コケの観察では、退屈で単調な観察作業や同定経過(一例)をネット上に残すようにした。自宅パソコンが全滅しても記録はネット上に残る。気をつけるのは標本管理だけですむ。標本は一定数たまったら、公の標本庫などに寄贈してしまえばよい。
 [こけ雑記] では [フォトアルバム] は設置せず [観察覚書] をメインに据えた。最近取りあげた種数が200を超えた。初めてコケに関わったのが2006年7月だから、ほぼ2年弱を必要としたことになる。退屈で単調な観察内容がメインだから、当然アクセス数は伸びない。
 採取したものを、詳細に観察し、画像も添えて記録し、乾燥標本として残すという作業は、結構集中力を必要とする。作業に要する時間もバカにならない。標本をていねいに観察すると、年間100種あたりが限界ということか。

 最近しばしば、「きのこ雑記さんは、最近はきのこにすっかり関心を失って、アルバムの更新もやめてしまったようだ」とか「どうしてアルバム更新をしないのだろう?」といった声がしばしば聞こえてくる。最近はTulostoma以外の標本を残さない。採集地・採集年月日・発生環境・基物などの記録と観察結果はあっても、標本がないのだから、アルバムを更新する理由がない。今朝の雑記は、ぼやきと弁解になってしまった。


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