2009年11月7日()
 
久々に覗いたコウボウフデ
 
 今日は東京医科歯科大学で行われる日本菌学会・日本防菌防黴学会合同シンポジウムに参加予定。タイトルは『ヒトと菌類の関わり・−自然界と生活圏の菌類−』で、菌学会側からは「菌類の分類・自然史・研究史(出川洋介氏)」、「菌類の多様性科学を支える博物館(細矢剛氏)」、「カルチャーコレクションの動向(安藤勝彦氏)」、「菌類同定のための遺伝子解析:現状と実用技術の紹介(安光得氏・岡田元氏)」などの講演がある。am7:30には出発しなくてはならない。

 先日採集したコウボウフデ(雑記2009.10.28)は乾燥機の中に放置されていた。すでにすっかり乾燥していたが、標本袋に収納して格納するまえに、久しぶりにミクロの姿を覗いてみた。コウボウフデを顕微鏡下でみたのは5年ぶりくらいのことだ(同2004.4.20同2003.9.24)。
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 子実体先端の筆の部分を、ピンセットでひとつまみ採って、スライドグラスにのせた。水で封入するといわゆるダマダマ状態となってしまうので、KOHで封入した。胞子と弾糸が無数にある(b)。倍率を上げて胞子をみた(c)。よくみると、子嚢の残骸らしきものがあった(c)。
 弾糸を明瞭に捉えるために、フロキシンを加えた(e)。倍率を上げて探してみたが、環紋状の弾糸は見つからなかった。かつて環紋状の弾糸をみつけようとさんざん検鏡したことがあったっけ。

日( )
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