2009年11月22日()
 
コザラミノシメジ:イソジン不可
 
 公園から持ち帰ったコザラミノシメジ(a, b)の胞子で遊んだ。水(d)やフロキシン(f)、サフラニンなどで封入したものでは、胞子表面のざらざらがわかるだけだ。メルツァー液で封入するとザラザラ部分が青く染まって綺麗な模様が現れる(e)。
 メルツァー試薬の代用品として知られるイソジンで封入してみた。アミロイド反応の検出は全くできず、ただ全体が何となく淡褐色を帯びただけだった。7年ほど前の古いメルツァー試薬を使っても青く染まったのに、新しいうがい薬は残念ながら代用にならなかった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 ヒダ実質は横断面で類並列形のようだ。縁シスチジアも側シスチジアも同じ形で、先端に結晶状の付着物がついている。ヒダ横断面にも(g)、ヒダを寝かせた縁にも(h, i)シスチジアはみられる。フロキシンで染めて3%KOHでバラしてみると、大方の結晶は溶けたりわかりにくくなった(j)。カサ上表皮には色素顆粒のようなものがついた細い菌糸がある(l)。クランプはみつからなかった。コザラミノシメジは久しぶりだった(雑記2004.11.5同2003.11.13)。

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