[標本番号:No.819 採集日:2009/12/13 採集地:栃木県、栃木市] [和名:ヒメシノブゴケ 学名:Thuidium cymbifolium]
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2009年12月21日(月) |
(a) |
(b) |
(c) |
(d) |
(e) |
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(h) |
(i) |
(j) |
(k) |
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(n) |
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(p) |
(q) |
(r) |
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(a, b) 植物体、(c) 乾燥標本、(d) 乾燥時、(e) 湿時、(f) 茎と茎葉、(g) 茎葉と枝葉、(h) 茎葉、(i) 茎葉先端、(j) 茎葉の葉身細胞、(k) 茎葉の横断面、(l) 茎葉中肋の横断面、(m) 枝葉背面、(n) 枝葉背面上半、(o) 枝葉腹面、(p) 枝葉腹面下半、(q, r) 毛葉 |
日陰の沢沿いの遊歩道で(alt 350m)、水しぶきで濡れた岩にシノブゴケ属 Thuidium の蘚類がついていた(a)。朔をつけた群れもあった(b)。現地でルーペで見たところ、茎葉の先端は透明で長く延び、枝葉の葉身細胞にはパピラが一つある。多分ヒメシノブゴケ T. cymbifolium だろうと思って持ち帰った。当初は同定がおわり次第標本箱に収納するつもりだった。
標本を実体鏡と顕微鏡で調べた結果は、ヒメシノブゴケとしてよさそうだ(g〜r)。「観察覚書」に掲載することにした。ただ、この蘚類は何度も観察しているので(標本No.345、No.293、No.158、No.89)、文字による詳細な記述はさけて、コメントと画像のみを掲載することにした。
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(s) |
(t) |
(u) |
(v) |
(w) |
(x) |
(y) |
(z) |
(aa) |
(ab) |
(ac) |
(ad) |
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(s) 雌苞葉、(t, u) 雌苞葉:縁に毛、(v) 雌苞葉の葉身細胞、(w) 雌苞葉下部の細胞、(x) 茎の横断面、(y) 胞子体、(z, aa) 朔、(ab) 朔歯、(ac) 朔の気孔、(ad) 外朔歯 |
雌苞葉の縁には長い毛があり(u)、葉身細胞には乳頭はない(v)。茎の横断面には弱い中心束が見られる(x)。朔柄は長く3cmを越えるものもある(y)。朔は傾いてつき非相称、朔歯は二重で各々16枚からなる。朔下部の壁には気孔があるが、なぜかとても見にくかった(ac)。
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(ae) |
(af) |
(ag) |
(ah) |
(ai) |
(aj) |
(ak) |
(al) |
(am) |
(an) |
(ao) |
(ap) |
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(ae) 外朔歯:下部、(af) 同前:中央部、(ag) 同前:上部、(ah) 内朔歯、(ai) 内朔歯:下部、(aj) 同前:中央部、(ak) 同前:上部、(al, am) 内朔歯横断面、(an) 朔壁の横断面、(ao) 胞子、(ap) 朔柄の横断面 |
外朔歯と内朔歯を分離して、それぞれ下部から上部までを高倍率で撮影した。以前、外朔歯の横断面を切り出したことがあるので、今回は内朔歯の横断面切り出しを試みた。何とか内朔歯横断面を切り出したところ、基礎膜外側の壁に紐状のイボがみえた(al, am)。画像(al)〜(ap)はいわばおまけといったところか。図鑑には口環が分化するとあるが、口環の姿を明瞭な画像としては捉えることができなかった。
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