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チャコブタケが胞子を放出し飛散させていた(a, b)。じっと見ていると、茶褐色の塊の表面から細く黒い糸のようなものが出てきて、落下したり風に乗って飛んでいく(b)。このように胞子の放出を日中に見られるケースは少ないようだ。 切断面には環紋が同心円状に並ぶ(c)。表面近くには子嚢殼が埋まっており、この中に薄い膜に包まれて多数の子嚢が入っている(d)。子嚢の先端にはメルツァーで空色にそまるリングがある(e)。胞子には縦にスリットがあるのだが、写真からはちょっとわかりにくい。子実体の中心部を構成する環紋状の部分は、隔壁を持ったストローのようなコルク質の組織からなっている(f)。 チャコブタケについては、過去にも何度かここでとりあげている(雑記2003.6.23、同2002.10.20等)。外見に似合わず、きれいなアミロイド反応をするリングをもつ子嚢が楽しい。 明日から13日まで遠出するので、今日の雑記はその間ずっとお休みである。雑記再開は14日以降になろう。 |
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