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今日もまたケシボウズの話題、日曜日(12月21日)に千葉県外房の浜辺で出会ったものについてのメモである。蓮沼海浜公園では夏から初秋にかけて発生したウネミケシボウズタケ(仮)の残骸が残っていたが、大部分は柄からはずれ頭部のみであった。一部に最近3週間以内に発生したもあった(a)がその数はとても少なかった。一方、最近1ヶ月以内に発生したと思えるナガエノホコリタケも十数本確認できた。 野栄町の浜ではかなり多数のウネミケシボウズタケが見られたが、やはり最近発生したものはとても少なかった。松林に囲まれた草地でホコリタケ科のようにみえるきのこ(b, c)に出会った。やや老菌だが径30〜35mmほどある(b)。掘り出してみると柄やらその痕跡はなく砂をかんだ菌糸が無数に出ていた(c)。胞子をスライドグラスに落としてそのまま覗いてみるとどうも変だ(f)。あらためてエタノールでマウントしてみた。間違いなくこの胞子(g)、弾糸(h)はウネミケシボウズタケのものだ。過去にここまで大きな個体を見たことはなかったし、柄の痕跡がほとんど見られないものに出会ったのも初めてだった。外見だけで判断する怖さをあらためて感じた。 蓮沼村でも野栄町でもドングリタケ属(d, e)がいくつもみられた。色もかなり変化に富んでいた。いずれも短く不規則にちぎれた弾糸を持つが、明瞭な隔壁をもっている(i)。先端が面白い形をした菌糸もあちこちにある。胞子には短柄がみられるものもあるが、多くは短柄を持たないようにみえる。ドングリタケ(Disciseda subterranea)とは少し違うようだ。 |
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