2004年9月11日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 一昨日と昨日の2日間にわたって千葉県の内房から外房へと浜辺を歩いてきた。きのこの姿は非常に少なく、内房の浜でナガエノホコリタケ、外房でスナジクズタケカヤネダケなどが見られただけだった。スナヤマチャワンタケには一つも出会わなかった。九十九里浜では最近発生したと思われるケシボウズタケには一つも出会わなかった。
 内房の富津市ではいくつかの地点のうち一つの場所でだけ、最近発生したと思えるナガエノホコリタケがみられた(c)。ウサギの糞のようにまるく膨らんでいる(a)場所を探しては掘り出してみると、数ヶ所でナガエノホコリタケがでてきた(b)。
 幼菌を切り出しては胞子を伴った状態の担子器を撮影できないものかと悪戦苦闘した。あまりに小さな真っ白な個体(d-イ)では、まだ全く胞子ができていない。内部がやや茶色を帯びた若い個体(d-ロ)では多数の担子器(と思える組織)が見られる(e)。しかし、いずれも胞子が担子器から分離している。担子器の姿を撮影することは放棄したが、イメージとしては写真(f)が近い。棍棒状の担子器に座生ないし短い担子柄を経て胞子が4つ付いている。
 なお、海辺ではほとんどきのこが無かったが、内陸部の丘陵地帯にはテングタケ科、イグチ科のきのこが種類・量ともに多数みられた。

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