2005年5月26日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 カンゾウタケの名を知らない人は少ないだろう。しかし、霜降り肉を連想させる鮮やかな切断面や、特異な姿をした裏面となると、知らない人も多いようだ。さらに「卵形」と表現される胞子、担子器その他の組織を見た人は案外少ないのではないだろうか
 カンゾウタケの裏面をルーペで拡大してみると、管孔面のような筒がビッシリと並んでいるのがわかる(a)。切断してみるとそれぞれの筒は独立している(b)。さらに拡大してみると何かにとてもよく似ている(c)。まるでセンボンキツネノサカズキをみているかのようだ。こういった映像をみせられて「センボンキツネノサカズキの一部」などと説明されたら簡単にダマされてしまう。切断面をみると同じ太さの筒が子実下層から伸びている(d)。
 筒の先端には微細な毛が生えている(e, f)。筒の内側側面には子実層がある(g)。透明で見にくいのでフロキシンで染めてみた(h)。あらためて、裏面から筒を一本取り出し、それを切って担子器を確認した(i, j)。なお、菌糸にはクランプがある。

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