2005年7月3日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 昨日、遠州灘を歩いてきた。静岡県御前崎市の浜岡砂丘は風紋が美しいことで知られる。ここではコナガエノアカカゴタケにであった。先月の千葉県富津市に続く(雑記2005.6.13)。珍しいことに3本が砂丘の斜面に並んでいた(a)。頭部の篭の部分にはまだ外被膜が残っていた(b)。掘り出してみると、全長は12〜15cmほどあり、かなり大きめである(c)。
 これまでに千葉県九十九里浜、同富津市の浜、茨城県ひたち海浜公園、愛知県知多半島で採取しているが、静岡県では今回が初めてである。レッドデータ標本用に持ち帰って、直ちに乾燥標本にした。摂氏60度の熱風を4時間ほどあてると10cm程に縮まってしまった。
 浜岡砂丘でもそうだが、浜松市中田島砂丘に続く遠州灘全体を見ると、どこにでも頻繁に出ていて最盛期を迎えていたのはカヤネダケだった(d)。コウボウムギ、コウボウシバ(カヤツリグサ科)、ハマニンニク(イネ科)等の青く活き活きした個体につく。掘り出してみると、まるで植物の一部でもあるかのように地中の茎から出ている(e)(雑記2002.5.15ほか)。
 ドングリタケもかなり見られたが、今年発生のケシボウズタケ類はまだほとんどない。採取できたのは数本の新鮮な個体と、数ヶ月以上前に発生したと思われるミイラだけだった(f)。

日( )
HOME