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去る7月17日に埼玉県長瀞町で、ひどい雨の中でキヌガサタケを観察した(雑記2006.7.18)。その折りに、タマゴをふたつ持ち帰ってきた(a)。そのうち一つは切断して、タッパウエアに収めて冷蔵庫に保管した。キヌガサタケのタマゴを持ち帰ったことはすっかり忘れていた。 一昨日(8月1日)の夜になってようやく思い出して、これを取りだしてふたを開けてみた(b)。外皮膜が破れゼラチン質が露出していた方(a の左側)から、頭部が覗いていた(c)。どうやら冷蔵庫の中で成長していたらしい。このあとどうなるのかを確かめることにした。タマゴを取り出してビショビショに湿らしたティッシュペーパーにくるんで立てておいた(d)。 昨日(8月2日)朝、柄が伸張していたが、ゼラチン質に邪魔されアーチ状になっていた(e)。カッターでゼラチン質に切れ目をいれしばらく放置した。20分ほど経ると、頭部がやや立ち上がり、マントが拡がりはじめていた(f)。さらに数十分後、頭部の縁あたりのマントに注目してみた(g)。マントは十分に開くことなく、全体の姿に大きな変化はなかった。 一方、7月17日に切断したタマゴは、全体に大きくなっていたが、柄の伸張などはなかった(h)。外被膜が今にもはち切れそうになので、これを外してゼラチン質に切れ目を入れた。するとゼラチン質が反転して頭部が曝け出されたので、濡れティッシュの上に立てておいた(i)。これは半日経過した後もほとんど変化はみられなかった(j)。 キヌガサタケは2週間冷蔵保存したタマゴからでも開花(?)する。開花調整ができるわけである。そういえば、以前ほぼ1ヶ月間冷蔵庫に保管しておいたコナガエノアカカゴタケが、濡れティッシュの上で柄を伸ばし、赤色の篭を開いたことがあった。 |
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