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千葉県九十九里浜はどこまでいっても広い砂浜が広がっている(a)。夜になると、いたるところでウサギが活動し、多量の糞をまき散らす。糞からは時間経過とともにいろいろなきのこが次々と発生する。ヒトヨタケの仲間やチャワンタケは短時間のうちに消えてゆく。しかし、ハチスタケは発生から数ヶ月経ても乾燥した糞について残っている。これまでの経験では、千葉のみならず、厳冬期の茨城、神奈川、静岡でも、ていねいに探せば必ず見つけることができた。
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一昨日持ち帰ったハチスタケは、すっかり乾燥して(b)、子嚢はほとんどが崩れ、胞子も高比率で壊れていた(i, j)。無駄を承知で、頭部の横断面を切り出して、水(e, g)とメルツァー液(f, h)で封入してみた。子嚢殼の中にはごくわずかの胞子と、子嚢の欠片だけが残っていた(g, h)。 今朝使った標本では、メルツァー液で青色に染まる先端部(k)や、スリットの入った胞子(l)はみられなかったが、他の糞についた個体では綺麗な子嚢がみられた。ハチスタケについては、過去に数回観察している(雑記2004.11.1>、同2005.11.26、同2007.1.5)。 |
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