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雑記2010.3.10に再度取り上げた「ヒダに脈絡のあるきのこ (2)」については、その前に「保育社図鑑からは属にまでもたどりつけなかった」、「これ以上深入りしないことにした」と書いた(同2010.3.8)。そのとおり、深入りするつもりはないが、関連情報をここに記しておこう。このきのこはスギさえあればどこにでも出るらしく、多くの人の目に触れてきたようだ。画像は、兵庫県のKさんから届いた詳細な観察ノートの一部(a, b)と高橋春樹氏のWEBサイトからの抜粋だ(c〜e)。
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このきのこは、日本ではまだ未発表の "Gloiocephala" という属の新種で、高橋氏は、Singerの研究・翻訳の覚書の中で、スギカワタケ(青木仮称)=スギシロホウライタケ(池田仮称)とみなし、Gloiocephala sp. として扱っている(e)。長沢栄史先生は "Gloiocephala cryptomeriae Nagasawa (ad inter.)" という学名を暫定的につけているという。アマチュアの出番はなさそうだ。 "The Agaricales in Modern Taxonomy" を読み込んでいれば、Gloiocephala属のきのこに思い及んだのだろう。保育社図鑑だけでは属までも落とせなかったのは当然の結果だった。 Kさん、詳細な情報ありがとうございます。 |
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