2012年5月11日(金)
 
ステリグマがなかなか見つからない
 
 路傍の落ち葉の間からスジオチバタケが多数顔をだしている。このキノコを検鏡したのはずいぶん前のことで、今や何も記憶に残っていない(雑記2007.5.24同2005.6.20)。10本ほど採取したので、胞子紋を取り(d)、顕微鏡で覗いてみた。
 保育社図鑑ではスジオチバタケはホウライタケ属シバフタケ節のキノコとされ、節の属性として「実質の菌糸は偽アミロイド」とある。しかしヒダ実質は偽アミロイドではなく非アミロイドだ(h)。カサ表皮の細胞は、平滑なアドバルーン状の細胞が柵状に並ぶ(k, l)。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 べーサルクランプを確認しようと担子器を探した。撮影記録にはステリグマ(担子小柄)のついたものを残したい。短時間で多量の胞子を落としているから、担子器は豊富にあるはずだ。ところが、いくら探してもステリグマをもった構造物がなかなかみつからない。やっとのことで見つけたが基部の様子がどうもはっきりしない(j)。クランプはどこにでもある。

[memo] はじめて行った歯科医院(草野駅前)だったが、好印象を得て帰ってきた。過剰な医療行為などは全くなく、直ちに破損した入れ歯の補綴作業にかかってくれ、30分後には以前と同様に使えるようになった。不便を強いられたのは一日半だけですんだ。ただ、4年前より歯肉が落ちているため、そう遠くないうちに新たな入れ歯を作らねばならないようだ。


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