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先日飯舘村でアリの頸部に子座をつくる虫草にいくつも出会った(雑記2012.9.8)。頭部と腹が黒く胸が赤いからムネアカオオアリのようだが、どのありもいかにも苦しそうな表情をして下あごで細枝に食らいついている(a〜d)。断末魔のあがきを見るような姿だ。頸部にできる子座は柄を持たず、アリが太いマフラーをしているかのように見える。 子座の断面をみると、埋生型の子嚢果の中には無数の子嚢が見える(g, h)。しかし子嚢はいずれも未熟で一次胞子すら十分にできていないようだった(i)。子座表面は褐色の組織に被われている(j)。アリの頭部を縦断してみると、内部には白色の菌糸が充満していた(k, l)。 |
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コブガタアリタケにであったのは初めてだった。虫草を覗いたのは実に久しぶりだった(雑記2006.7.27、同2005.5.24、同2002.8.22)。やはりふつうのきのことは異質の世界だ。 | |||||||||||||
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