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一昨日シイタケほだ場で採取した小さなPluteus(ウラベニガサ属)を覗いて楽しんだ(a, b)。採取から三日目に入り、ヒダやら柄がフニャフニャになって、切片の切り出しにひどく難儀した。胞子紋だけは採取した当日に採取したので、胞子はすぐに検鏡できた(c)。類球形の胞子についた暗赤色のゴミ粒のようなものは、担子小柄からはずれた時の突起部分だ。これは胞子表面に合焦するとはっきりとわかる(d)。 ヒダは最初実体鏡の下で切り出しを試みたが、ことごとく失敗した。かろうじて何とか見られる切片がいくつかできたがお粗末なものだった。そこで簡易ミクロトームを使ってみたが、やはり上手く切り出せなかった。これまた情けない切片だった。 そこで3〜4枚のヒダをまとめて簡易ミクロトームに挟み込み、カミソリの刃を新しいものに交換した。そこで何とか切り出したのが画像(e),(f)だ。これとて厚すぎて、とても納得できるものではないが、ウラベニガサ属特有の逆散開型のヒダ実質は何とか読み取れる(e)。 ヒダを寝かせて縁を見ると縁シスチジアが見えるが透明でとても見にくい。そこでフロキシンを注ぎ込んで撮影した(g)。縁シスチジア(h)、側シスチジア(i)は多量にある。ところが担子小柄を備えた担子器がなかなかみつからない。ほとんどの担子器らしき組織に小柄がついていない。小柄はとても短く目立ちにくい(j)。 カサ表皮の組織は匍匐する菌糸の随所で先端の一部が立ち上がっている(k)。暗褐色の色素で染まっている。柄のシスチジアには濃い色素を帯びたものは少ないようだ(l)。 昨年6月にシイタケほだ場でみたPluteusとよく似ている(雑記2012.6.9、同2012.6.8)。 |
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庭の馬糞からは、昨日早朝からジンガサタケと思われるきのこも出はじめたが、今朝は既に倒れかけている。今朝の馬糞堆もヒトヨタケの仲間の乱立でとても賑やかだ。一方、尿素を多量に散布したアンモニア環境からはザラミノヒトヨタケが出はじめた。 | |||||||||||||
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