小さな紅色のMycena | |||||||||||||
梅雨期の日光では例年多くのMycena(クヌギタケ属)をみることができる。この仲間に関心を持つ愛好家や研究者にとっては非常に興味深いフィールドかもしれない。 Mycenaの仲間の多くは、他の大型菌のように紙袋に入れて持ち帰ると、すっかり乾燥してしまいもとの姿をとどめない。そこで持ち帰り方法に何らかの工夫が必要となる。 原則としてMycenaの仲間はよほどのことがない限り採取しないのだが、一昨日の日光では紅色の小さなきのこがやたらに目立って美しかったので、7〜8本を持ち帰った(a〜c)。乾燥して縮れてしまわないようにフィルムケースに入れて持ち帰った。 胞子は非アミロイド(e, f)。左手のリハビリを兼ねてヒダの断面を切り出したが、やはり上手くいかない(g, h)。どう見てもシスチジアらしき構造が見つからない。ヒダをフロキシンで染めてKOHで封入して押しつぶしてみた(i, j)。黄色矢印で示したものがシスチジアかもしれない。カサ表皮は水道水で封入すると淡橙色に見えるが(k)、KOHで封入すると無色透明となった(l)。ベニカノアシタケ節(Sect. Aciculae)のきのこなのだろう(雑記2011.6.23、同2009.5.17、同2007.6.25)。 |
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庭の草の伸びが早い。昨日も草刈りに追われた。石ころの多い部分はナイロンカッターを使うのだが、これは草を粉砕するばかりではなく石ころを辺り構わずまき散らす。 | |||||||||||||
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