幼菌から老菌まで:ゴムタケ | |||||||||||||
先月の日光(6月18日)ではゴムタケがミズナラ倒木に多数ついていた。まだ子実層がようやく開き始めた幼菌から、一面黒いゴムのような老菌まで一通りそろっていた((a〜c)。 紙袋に入れて持ち帰ったところ、袋の内側は真っ黒な胞子粉で一面に染まっていた。成菌の脇にカバーグラスを置いておいてガラス容器をかぶせておくと、30分ほどでたちまち黒色になった。子実体を縦断すると大理石模様のゼラチン質が現れた(d)。 胞子には長軸に沿ってスリットが一本はいっているのだが(e)、輪郭部に合焦すると見逃してしまいそうだ(f)。子実層面から噴出される胞子は、成熟したものばかりではなく未熟な小さなものが多数混じっている。 子実層を切り出してメルツァー試薬で封入した。対物40倍レンズでは子嚢先端のアミロイド反応がよくわからない(g)。油浸100倍レンズでみると先端の孔口が青く染まっているのがわかる(h, i)。側糸は細長い糸状をしている(k)。ゼラチン質を包む外皮は偽柔組織のようなものからなり、そこから楕円形の細胞が連なったような短い毛が出ている(k, l)。 ゴムタケのミクロの姿を覗いたのは久しぶりだった(雑記2009.6.8、同2005.6.28) |
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昨日茨城県からニャンコがやってきた。部屋の中を好き勝手に走り回っている。 | |||||||||||||
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