シワタケ:子実層面が独特の姿 | |||||||||||
広義のコウヤクタケの仲間の大部分は一菌糸型の白色腐朽菌で、多くは非アミロイドの胞子をもっている。日光市の川俣温泉で採取したシワタケを覗いてみた。全体がゼラチン質からなるシワタケは半背着生で(a, b)、乾燥するとパリパリの軟骨質になる。カサ上面には白色の軟毛が無数に生えている(a, d, f)。子実層托は細かな網目状にシワがよっている(c, e)。一菌糸型で細長いシスチジアを持ち(g, h)、菌糸にはクランプがある(j)。原菌糸の壁はかなり厚い(i)。
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[野木町の白トリュフの仲間] 栃木県きのこ同好会の集まりの折に、毎年多くの白トリュフが出るという近くの公園に案内してもらった。若いコナラと桜が主体の明るい緑地で、桜の若木周辺にいくつもの白色系のトリュフが出ていた(k, l)。例年はもっと白くてずっと大きなものが出るという。塊の断面を切り出すと大理石模様が見える(m)。球形で棘をもった胞子が多数入っていた。この仲間の胞子は大きいので、対物20倍レンズ(n, o)で十分楽しむことができる。棘の長さなどを正確に計測したければ対物40倍レンズを使うとよい(p)。(cf: 雑記2013.9.27、同2003.10.1、同2002.12.29、etc.) |
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