再びピンセットのこと | |||||||
カサの径が3mm〜8mm程度のハラタケ型のきのこのヒダ切片を切り出すのは結構厄介だ。こういったきのこに対しては、ふだんは半分に割ったカサをスライドグラスに寝かせ、カサと複数のヒダをまとめて切ってきた。時には一枚のヒダを取り外してそれを切ることもある。 こういった細かな作業をするときに、ピンセットの先端の太さが問題となる。きのこの扱いに関しては、ふだんは複数のピンセットを使い分けてきた(a, b)。このうち(2)は砥石を使って先端を細くしたものだ。(3)は理化学教材の先細ピンセット、(4)は細密ピンセットだ。 先端部の太さの比較のため、0.1mmと0.5mmのタングステン線を並置してみた(c, d)。このタングステン線は先端を0.01〜0.05mm程度にするための素材で、まだ未加工のもの。ふだん柄付き針として使っている虫ピンは細密ピンセット(4)と比べても、先端だけは結構細い(e)。 高価な細密ピンセットも使っているうちに先端が丸みを帯びたり歪んでくる(f)。画像(f)のうち(4)と(4')はかなり使い込んだもので、(5)はまだ数回しか使っていないものだ。 今年に入ってから何種類かのコケを観察し始めたが、(4)やら(4')のように先端が崩れ始めたピンセットでは葉の取り外しなどで難儀した。ただ、この4〜5年間は少なくともきのこの扱いに関しては、(4)やら(4')で全く問題なく各種の処理ができた(雑記2008.12.5、同2006.06.18、たわごと2008.12.9「ピンセットのこと」)。 |
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今日は電車で千葉菌のスライド会へ。今夜は千葉泊で日曜日の朝帰宅の途につく予定。 | |||||||
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