2014年9月22日(月) 久しぶりにコウボウフデの子嚢
 久しぶりにコウボウフデの子嚢を見た(雑記2003.9.24同2004.4.20同2009.11.7)。

 前年度のミイラが見つかった周辺で、落ち葉をどけ表土をすこしはがすとコウボウフデの幼菌の頭部がみえてきた(a)。移植ごてで周囲を掘ってみると幼菌が四個ばかり出てきた(b)。蕾状の幼菌を縦断してみると、灰白色の部分が少なくて既に大部分が暗青色に変わっていた(c)。こうなるともうほとんど子嚢は残っていない。掘り出す時期が1週間ほど遅すぎた。
 あきらめずにジックリと探すと、随所に子嚢に入った状態の胞子がいくつも見つかった(d〜f)。コウボウフデの子嚢を見たのは実に久しぶりだった。10年ぶりだろうか。
 ちなみに、確実に子嚢をみられるのは、まだ全く地表近くに伸びていない地中の幼菌だけだ。切断時にほんのわずかに青みがかった灰白色をしていれば子嚢を確認できる確率は高い。ただ、子嚢ができあがっただろう時期に、地中の幼菌を見つけるのは非常に難しい。
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 [急激に減ってきたきのこ]
 自宅近くの寺社林や自然公園ではきのこの姿が急激に少なくなってきた。それでもシロオニタケ(g)、テングツルタケ(h)、チチタケ(i)、フウセンタケ属とベニタケ属のきのこは相変わらず多数見られる。それらに加えて昨日はヒラタケ(j)、ヒメコンイロイッポンシメジ類似のきのこ(k, l)などが見られた。雨が降るまで新たなきのこの発生はしばらくお休み状態だろう。
 
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日は風もなく秋晴れの好天だったこともあって、いたるところで一家総出での稲刈り風景が展開していた。その一方で、民家の庭や畑ではイノシシ被害が再び激しくなってきた。夕方、菌懇会のジイ(G)さんがやってきた。例によって夜はまた宴会となった。


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