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ここしばらく、コケカッターに慣れるべく連日10〜20回ほど使ってきた。コケカッターを頻繁に使うと、何が大きな負担になるかというと、カミソリの消耗量だ。両刃カミソリは結構高価であり、経済的はかなりこたえる。 切断に使うのはカミソリの端だけである。数枚切ると急激に切れ味が落ちる。そうなったら、先ずカミソリを天地逆にする。次に支点位置を変える。更に天地逆にして使う。都合四ヵ所使えるわけである。ここまで使ったらコケカッターにはもはや使えない。 コケカッターで使用済みのカミソリは四つに割って、ピスを使って切るために使うことができる。ピスを使う場合、カミソリの四つの端は使わず、もっぱら刃の中程を使う。コケカッターとは使用位置が違うので、共存可能となる。 ピスを使って切片を作るにも、コケカッター同様に一定の慣れと習熟が必要だ。だが、ピスによる切り出しは、実体鏡を必要としない、カミソリの持ちも良い、というメリットがある。簡易ミクロトームを使うと楽だが、使い捨ての注射器を利用するという手もある(同2003.6.16、同2004.7.9)。 コケカッターを使うには実体鏡が手元にあることが前提となる。狭い場所に顕微鏡と実体鏡の両者を並べて作業をするのは結構つらい。薄切りの横断切片を作るのは意外と難しく、練習無しにすぐにできるわけではない。せっかく購入したコケカッターであるが、どうやらお蔵入りになるおそれが大きい。詳細は「コケカッター(1)〜(5)」を参照されたい。 |
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