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2020年11月25日(水)  標本No.1223の同定ミスを修正した
 標本No.1223に付記を加えて同定ミスを修正した。センボンゴケ科(Pottiaceae)コゴケ属(Weissia)の蘚類で、ツチノウエノタマゴケ(W. crispa)かトジクチゴケ(W. exserta)の可能性が高い。実は昨年末(2019/12)に愛知県の山内喜朗さんというアマチュア研究者の方からご指摘を受けていた。すぐに再検討した結果、確かにキンシゴケ科のヤマトキンチャクゴケではなく、センボンゴケ科コゴケ属の蘚類だと判明した。
 山内さんのサイト「苔むす図鑑」にはツチノウエノタマゴケとトジクチゴケの観察結果が、特徴を捉えた写真と顕微鏡写真を添えて掲載されている。

 長いこと放置してしまった最大の理由は2018年5月26日の妻の事故死だ。その日のことは「たわごと:2018.6.6」に記した。精神的ショックはあまりにも大きく、事故から一年半ほど経過していたにも関わらず、まだほとんど立ち直れていなかった。二年半ほど経過した今でも、時折悲しみと寂しさに押しつぶされそうになる。
 さらに彼女の死の少し前2018年5月17日のサヤゴケ観察を最後に、それ以降まったくコケの観察はしていない。今頃になってようやくコケ観察を再び始めるべく先日近郊のカラマツ林から2種類の蘚類を持ち帰ったが(雑記2020.11.25)、まだ全く手を付けていない。それに先立ってNo.1223に手を加える必要があった。
 いまひとつ、長いこと「こけ雑記」の更新をしていなかったので、観察結果をどのように書いて、そのあとどうやって各種インデックスを作成するのか分からなくなっていた。これらのインデックス類を作成するプログラムを書いたのは14年以上前のことで、この二年半の間にどうやって動かすのかすっかり忘れていた。PerlとPythonで書かれたソースファイルをじっくりと読み直してようやく思いだした次第た。