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海辺の定点観察に行ってきた。地元の人の話ではこのところずっと雨が降っていないということだったが、無駄を承知で数カ所の浜辺(a)を歩いてみた。結果的には [腹菌類は何も出ていない] ということを確認するために歩いたようなものである。コウボウムギの根から出るきのこや仲間内でヨモギネッコという仮称で呼んでいるきのこは多数見られたがいずれもすっかり乾燥してカラカラの状態だった。おなじくひどく乾燥したスナジクズタケもみられた。 きのこがないので、結果的に野草摘みになってしまった。ハマボウフウ(b)のまだ花が咲いていない若い株を採集してきた。根元の白い部分を水洗いして、そのまま味噌をつけて食べるととても美味しい。房総半島の内房から外房に出る途中で、山の中を少し歩くと、チビホコリタケやマユハキタケ(c, d)に出会うことができた。 昨年多数のコナガエノアカカゴタケやらアカダマノオオタイマツといった珍しいきのこが発生していたところは、完全に崩壊し、全面的に水没していた。干潮時には何とか歩くことはできるが、もはやキノコが生存できる状態とは程遠い。昨年の大発生は、まるで崩壊・水没を予知しての避難行動だったのか。 |
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