2003年6月8日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 昨日、菌友のY氏、S氏と三人で内房の浜を歩いてきた。ケシボウズに出会えるとは思ってもいなかった(a〜e)。3月13日(雑記2003.3.14)にチェックした時には何もなかった地点である。これらのケシボウズは3月後半から4月頃に発生したものと考えられる。5月30日(雑記2003.5.31)に同浜を訪れた折には、うかつにも立ち寄らなかった場所である。この日にチェックしていれば比較的新鮮な状態がみられたのかもしれないと思うと残念だ。とりあえず胞子だけは確認した(f)。20個体以上あり10数個はそのまま残してきた。
 ケシボウズの仲間は秋から冬にかけて発生するといわれている。ミイラ化した老菌は春先までみられるケースが多いという。これまで採集された多くのケシボウズはたいていが、冬季に見つけられた老菌であり、若い菌の報告例は比較的少ない。
 ケシボウズを見つけると、半分以上の個体は現地にそのままの状態で残してきた。いつごろまでミイラとして残るのかを知りたいからである。昨年12月に確認した若い菌(雑記2002.12.9)は数ヶ月後にもミイラとして残っていた。関東の冬場は乾燥しているので、数ヶ月経過した時点でも形を残しているのだろう。ところが、5月30日に訪れた折には、3月13日に残してきた10数個体は既にひとつもなかった。たかだか2ヶ月半で土に返ってしまったようだ。初春に発生したものは雨と高温にさらされて、梅雨の頃までには風化して跡形もなく消失してしまうのだろう。
 このケシボウズについてはまだ同定に必要な検討作業をやっていない。この日は他にも、スナジクズタケ、ハマニンニク等の根から出るニセホウライタケ属、ホコリタケ科などに出会った。

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