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昨日千葉県富津市の内房の浜まで300kmほど車を走らせ、砂浜を観察して朝のうちに帰宅した。最近発生したと思えるやや小さな群を2個所で確認できた。今月9月9日にケシボウズの発生を確認した所とは別の場所である(雑記2004.9.11)。 じっと目を凝らして砂浜を歩いていると、ウサギの糞によく似た丸みがあった。大きさも同じくらいである(a)。周辺を掘ってみると、3〜4つほどが一塊りになったケシボウズが次々と姿をあらわした(b)。頭部の径は15〜20mmほどもあり、相対的に柄が太く短い(c)。それらの多くが、頭部は外皮にすっぽりと被われ、孔口はまだ開いていない。これから柄を伸ばして頭部を地表に突き上げる状態のものと考えられる。 さらに注意深く周囲をみると、白っぽいものがある(d)。砂をどけていくと幼菌が出てきた(e, f)。さわると硬くて、内部は白くわずかに褐色に色づいている。先日の雑記に掲載したと同じような担子器を確認できた(雑記2004.9.27 [その2])。なお、胞子(g, h)は先にひたち海浜公園で採取したものより一回り大きいが、ナガエノホコリタケとしてよさそうだ。 同じ浜でこれらの群れとは500mほど離れた位置で、発生から1ヶ月ほど経過したと思われる小さなケシボウズも採取した(i)。頭部の径2〜5mmほどで、孔口は筒状である(j)。前述の大型のケシボウズと並べてみるとまるで、小人国の住民とガリバーのようである(k)。胞子などをみるとケシボウズタケ(Tulostoma brumale)ないしT. kotlabaeなどに近いようだ。 |
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