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簡便なサイズ計測には接眼ミクロメータが便利だ。一般的には、接眼ミクロメータの一メモリは、対物40倍レンズでは概ね2.5μm前後、対物100倍レンズだと1μm前後となる。正確な計測には、対物ミクロメータと比較して、各倍率の対物レンズごとに、接眼ミクロメータの一メモリが、具体的に何マイクロメータなのか、把握した上でそれを利用する必要がある。 この値は、同一メーカーの同一型番・同一レンズタイプの顕微鏡でも、微妙に異なっていることがある。対物ミクロメータは3,000円くらいからあると聞くが、一般的には6,000〜12,000円くらいする。「安物」では、メモリの精度への信頼性に不安を感じる商品もある。 |
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対物ミクロメータには1mmを100等分したスケールを刻んだものが多い(a, b)。つまり、一メモリは0.01mmつまり10μmだ(c)。手持ちの対物ミクロメータは線幅が2μmのものだ。これを頻用度の高い、対物40倍レンズと対物100倍レンズで撮影して使っている(d, e)。 「胞子サイズ xx.x〜xx.x μm, R=xxx.xx, n=xx」などの記録を目的として、多数の胞子を計測する場合は、胞子写真をプリントアウトしてスケールをあてる。OHP用紙などの透明媒体にプリントアウトしたスケールを作っておくと便利だ(d, e)。この作業を肉眼だけで、つまり接眼ミクロメータを使って行おうとすると、眼が非常に疲れるし誤差も大きくなりがちだ。 対物ミクロメータを撮影した画像の利用にあたっては、使用する顕微鏡、撮影用レンズ、用いるカメラ、カメラの解像度、利用する縮小サイズ、使用するプリンタを統一しておく必要がある。これらのうち、一つでも変更があれば、その都度作り直す必要がある。 「雑記」など日常的な気楽なスケールバーには、簡易スケールを描いたファイルを呼び出して、そこから必要な部分を範囲指定して、コピー&ペーストしている(f)。 |
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