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2017年6月1日(木) 飽きずにコザラミノシメジ
 思い返すとコザラミノシメジやその近縁種と思われるきのこについては、2003年頃から今日の雑記で10数回も取り上げている。種名や属名をはっきりと書き表すときは、少なくとも、胞子とシスチジアだけは確認しているが、それらの多くは検鏡写真までは撮っていない。

 でも、Melanoleuca(ザラミノシメジ属)については、検鏡すると何故かたいてい撮影している。キシメジ科にしては珍しくアミロイドで、シスチジアの姿が特徴的で面白いからかもしれない。

 ということで、先日採取したコザラミノシメジについての検鏡写真をまた並べてしまった。胞子を封入液なしでみると、低倍率(e)でも高倍率(f)でも、その名の通り表面がよくザラついている。でも、メルツァー液で封入するとそのざらついた粒点の部分だけがよく染まる(g, h)。顕微鏡側のフィルターを変えると、同じ紫色でも違ってみえるのも面白い(i, j)。いったんメルツァー液で封入したものをエタノールで洗ってから見るとまた違った色になる(k, l)。

 槍の穂先にゴミをたくさんつけたようなシスチジアも特徴的だが、このシスチジアが多数ついた子実体ばかりではなく、まばらにしかつけていないものもある。ヒダをスライドグラスに寝かせて縁を見てもまばらな場合(m)、せっかく切片を切り出してみてもシスチジアらしきものを見つけられない(n)。このヒダの場合、倍率を上げて先端近くの側をみるとひとつだけ見つかった(o)。
 さらに倍率を上げてヒダの側をよく見るとシスチジアが見えた(p)。遊びついでにフロキシンでヒダの先端付近を染めてKOHで封入して軽く押しつぶしてみると、ざらついた胞子をつけた担子器が見えた。遊びながらの検鏡結果をみて、雑記には「コザラミノシメジ」と記すことになる。
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
(q)
(q)
(r)
(r)
 過去にMelanoleucaについて検鏡結果も表示して書いた雑記をいくつか検索してみたら、ずいぶんたくさんあった。バカバカしいがそれらを新しい順にいくつか並べてみた。雑記2015.10.11同2013.6.27同2009.12.18同2009.11.22同2007.11.8同2007.5.19同2004.11.5同2003.11.13同2003.4.17、etc. この16年間、同じようなことをよく飽きずに何度もやってきたものだ。これらの中には、シスチジアの姿が明瞭なものもあれば、かなり不明瞭なものもある。