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2001年7月31日
 
 かなり以前から、特定のOSとバージョンの組合せでNetscapeNavigator4.7以前のブラウザを使うと、写真が一部しか表示されないというエラーが発生するようになっていた。特にUNIX系のOSやDOS等ではどうやっても写真が一部しか表示されないという現象が起こっていた。アクセス先を解析してみると、70%はWindows系OSからInternetExplorer、15%ほどがMacintosh上でInternetExplorerを使っている。でも残り15%の方には、せっかくアクセスしてもらっても、表示トラブルが発生していたおそれが大きい。各ブラウザ毎にトラブルを回避する方法はあるのだが、いちいちそんなことをしてまで閲覧してくれるはほんの一部の好事家に過ぎない。
 そこで、これを避けるための措置をとることにした。すべての環境で普通にクリックすれば写真が表示されるようにした。そんなこんなで [きのこのフォトアルバム] から表示されるポップアップウインドウの仕様を変更した。
 もっとも、うるさいバナー広告を避けるためにポップアップウインドウを自動閉鎖するユーティリティを入れている場合は、従来通りポップアップウインドウはすぐに消えてしまう。これをすり抜ける措置まではやっていない。

2001年7月29日
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 群馬県嬬恋村にきのこ屋さん(高橋氏) と二人で出向いて、アカジコウをたっぷりと堪能してきた。[ギュウギュウきのこ] を運営されている小山ご夫妻に案内していただいたものだ。昼食のアカジコウ入りのパスタはとても美味しかった。ここであらためてお二人に感謝します。
 今日は幼菌から成菌、老菌にいたるまでアカジコウ(a, b)を60個体以上見ることができた。このきのこにアケボノヤマドリタケという名称を与える立場もあるがここではアカジコウとしておく。ひさしぶりに、他にも多数のきのこを見ることができた。キンチャヤマイグチ(c, d)、アシベニイグチ(e)、アメリカウラベニイロガワリ(f)、アケボノアワタケ(g)、ウラグロニガイグチ(k)など、イグチがかなり出ていた。テングタケ科のきのこもいろいろ見ることができた。テングタケダマシ(h)、カバイロツルタケ(i)、ドクツルタケ?(j)、シロオニタケモドキ(?) なども見られた。ベニタケ科のきのこも色々でており、クロハツは何カ所かで観察できた。何種類かのチチタケ属も確認できた。道ばたには小さなアンズタケ(l)もあり、ひさしぶりに色々なきのことの出会いを楽しむことができた。

2001年7月28日
 
 ニコンの三眼顕微鏡を修理に出した。渋滞の中を八王子まで車で運んで直接手渡してきた。微動ノブを動かす内部部品が入手できれば修理できるが、さもないとこの部分の修理は無理ということだった。しばらくはオリンパス双眼1台で乗り切らなくてはならない。我が家の中で顕微鏡の奪い合いのバトルがまた始まりそうだ。そういえば、ニコンのデジカメも修理に出してから既に2週間以上が経過するが全く音沙汰無い。これも早く戻って来て欲しい。

2001年7月27日
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 埼玉県南部は雨不足でカラカラである。何も出ていないのを覚悟の上で、早朝さいたま市の秋ヶ瀬公園に行ってみた。池が多数あるのだが、一部の深くて大きなものを除いて、あちこちで無惨にひび割れた池底(a, b)をさらしている。何も無いと思っていたら、ヒトヨタケ科のきのこが何本か目に付いた。被写体を選ぶつもりで少し歩いてから撮影準備をしていたら、たちまに(c, d)の様に乾いてうなだれてしまった。幼菌とて同様である。顔を出したと思ったら、撮影する間もなく倒れてしまった(e)。そんな中でかろうじて直立していたのが(f)のきのこだ。成長しながらヒダはカラカラに乾いていた。

2001年7月26日
 
 近場は全くきのこの姿がないので、細切れ時間を使って青木図版の目録(索引)関連作業をした。だいぶ前に校閲を依頼しておいたI氏から赤字入原稿は受け取っているのだが、あまりの暑さにほとんど手をつけていなかった。肝心の青木図版はまだA3用紙のままなので、作業がとてもやりにくかった。これを何とかしなくては作業効率が悪いことこの上ない。まずはA3用紙を半分に折って袋綴じにする作業から開始した。これが結構面倒だ。袋綴じにしたらこれを60枚くらいずつまとめて仮留めする。今日は5冊ほどできあがった。まだまだ先が長いが、全体をすぐに検索できる状態にしておかないと、総索引作成作業が順調に進まない。
 昨日は都内で久々のお湿りがあったが、ここ川口は全く雨が降っていない。でも台風が近づいていることだし、うまくすると適度の雨をもたらしてくれるかもしれない。いや、期待したいところだ。

2001年7月25日
 
(a)
(a)
←フィンランド製
 シャグマの缶詰

 
(b)
(b)
(c)
(c)
←ニコン
 三眼
 修理に

 
(e)
(e)
←輪郭に合焦 (f)
(f)
←表面に合焦
 東京のNさんからシャグマアミガサタケの缶詰(a)をいただいた。フィンランド製のものだ。数年前に北欧に出張した知人の医師からやはりシャグマアミガサタケの缶詰を2ついただいたことがある。その時のものはスエーデン製のものだった。さらにもっと前、東京新宿でデンマーク製の缶詰が販売されていた。ほとんどはただ煮沸して封じ込めただけのものだ。味付けなどは全くしていない。食文化の違いだろうが、北欧ではこういったシャグマアミガサタケの缶詰がごく普通に販売されているという。
 日常使用している顕微鏡(b)のうち、ニコン三眼(c)の調子がますます悪くなってきた。ステージ移動ハンドルが非常に甘くなってきたが、締め付けには特殊工具が必要で手の施しようがない。また、肝心なことだが粗動ハンドルと微動ハンドルとの調和がうまくいかなくなってきた。レンズについたゴミも簡単には清掃できそうにない。このところずっとどうしようかと考えていたが、今週末にオーバーホールに出すことになった。しばらくはオリンパス1台を二人で交代で使い、写真撮影には再び工夫が必要となった。こんなとき「八王子のきのこ」の奥 修さんだったら自分で直せるんだろうなぁ〜。
 修理に出す前に、ニコン三眼最後の仕事として、昨日のホシアンズタケのプレパラート(メルツァー染色)の胞子群を撮影してみた。1000倍ゆえ合焦範囲が非常に狭いので、胞子の輪郭に焦点を合わせたのが(e)で、胞子表面に焦点を合わせたのが(f)だ。微動ハンドルがうまく作動してくれないので、この撮影は思いの外時間がかかった。

2001年7月24日
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
←ゼラチン質
 骨格部
(g)
(g)
(h)
(h)
←冷凍乾燥した
 ホシアンズタケ
 ホシアンズタケを顕微鏡で覗いてみた。採取したての新鮮な個体から胞子やシスチジアを検出するのは意外と難しい。分厚いゼラチン質に邪魔されてヒダのカッティングなどがなかなか思い通りにならない。今回は、2001年6月24日に採取したホシアンズタケを冷凍乾燥させて作成したサンプルを使った。自宅冷凍庫に1週間ほど放置した後、そのまま冷蔵庫に移動して放置したものだ。ヒダ切片の作成は楽だったが、ゼラチン質は乾燥しても頑固に周囲を包囲している。
 メルツァー液で胞子はみごとに染まる。400倍で覗いたのが(a)、更に油浸レンズを使って1000倍にして輪郭をとらえたのが(b)、同じく1000倍で表面をとらえたのが(c)だ。(c)で胞子周辺の丸いのはゼラチン質だ。胞子の表面は明瞭なアミロイドで、サイズは8μmほどだ。(d)の写真はcheilocystidia(縁シスチジア)だ。(e)はそれを実体鏡の下でばらしたものだ。ゼラチン質の中に泳いでいる。pleurocystidia(側シスチジア)はかなりしつこく捜したが無い。これは資料に記述されている通りだ。
 傘表面やヒダ表面を分厚く覆うゼラチン質の骨格部を覗いたのが(f)だ。乾燥ホシアンズタケ(g)のうち、今回は冷凍乾燥した(h)からプレパラートを作成した。なお、明瞭なクランプは何カ所か検出できたが、400倍での撮影には成功しなかった。これも油浸レンズを使わないとうまくいかないようだ。友人の高橋 博氏(きのこ屋)は明瞭なクランプの撮影をしているので、いずれ撮影したいものだ。

2001年7月23日
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
 昨日採取してきたきのこのうち、ミイノモミウラモドキ(7/22d,e)とヒナノチャワンタケモドキ属(7/22j)の検鏡結果の一部を記述しておこう。ミイノモミウラモドキの胞子(a)と担子器(b)はほぼ図鑑の記述どおりに見える。ヒナノチャワンタケモドキ属の盤菌の方は、実体鏡で18倍に拡大してみると、(c)の様に見えた。縁の白い毛を顕微鏡で覗いた様子や、真ん丸い子嚢胞子(d)の形、その他の特徴などから Lachnellula suecica (Fungi of Switzerland Vol.1 No.236) かその近縁種ではないかと思う。
 神奈川キノコの会の合宿が精進湖であったが富士山方面はカラカラでめぼしいきのこは何もなかったと、連絡をいただいた。昨日の富士山を思うと、つくづく納得できる。

2001年7月22日
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 あまりにも暑いので富士山まで涼みに行って来た。久しぶりに富士スバルラインを使って五合目まで登ってみた。四合目あたりからのすさまじい車の数に圧倒された。道路の両側は路上駐車の車でいっぱいだ。無理して先に進んで五合目駐車場にかろうじて車を止めることができた。夏休み最初の3連休で天候は快晴となれば、こんなものなのだろうか。
 五合目から三合目にかけて歩いてみたが、きのこの姿はとても少ない。ウスタケ(a)、キサマツモドキ(b)、クロハツモドキ(c)、ミイノモミウラモドキ(d, e)、ドクベニタケ(f)などがあちこちで見られた。クヌギタケ属のきのこも(g)、(h)のようなものが数カ所にあった。とても小さなシロホウライタケ属(i)のきのこがシャクナゲの葉から出ていた。針葉樹の細い落枝には、あちこちで径0.5mm〜1mm程のヒナノチャワンタケモドキ属のきのこ(j)が着いていた。アンズタケモドキによく似たきのこ(k, l)も何カ所にあった。
 富士山は全般的に非常に乾燥しており、今日もテングタケ科、イグチ科のきのこにはとうとうあうことができなかった。こんなことは初めての経験だった。

2001年7月21日
 
 近場を見る眼鏡がレンズ交換されて戻ってきた。やっと再び本を読んだりディスプレイを普通に見ることができるようになった。やれやれ一安心だ。それにしてもプラスチックレンズとはなんと脆いものだろう。ケースに入れたまま1時間ほど車のダッシュボードに置いただけでクラッキングを起こして使い物にならなくなってしまうとは。今後は熱に弱いことを考慮した取り扱いをせねばなるまい。
 7月4日にダウンしたメインのLinuxマシンが再び復活した。核心部を、ジャンク品のマザーボード・CPU(AMDのK6-2/400MH)・HDD(10GB)に差し替えた。最近のPCから見ればかなり旧式でも、これまで使っていたPentium133MHとは大違いだ。パーツ代金は締めて5000円程度ですんだ。面倒だったのはLinuxの各種設定の方だった。でもこれで当分は安心だ。

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