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日( )

2001年11月10日(土)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
 今日は終日雨、自宅の簡易顕微鏡の調整と掃除をした。何時の間にやらかなり埃がたまりレンズも汚れていた。根本的にきれいにすることはできないので適当に妥協して、ここ数日の間に採取したきのこの胞子を覗いてみた。(a)はシロノハイイロシメジで斜光照明による撮影、(b)はキツネタケのトゲトゲ胞子、(c)はシモコシだが、光を選んでを遊んでみた、(d)はヌメリイグチだ。使った顕微鏡は小さな簡易顕微鏡だった。ミクロメータを装着してないのでサイズの計測はしていない。さらに、デジカメの調子もよくないので思い通りには撮影できなかった。

2001年11月9日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
 早朝4:00過ぎに昨日採取したシロフクロタケを顕微鏡で覗いてみた。胞子(a)、担子器(b)は特にこれといった特徴はない。これらの写真は簡易携帯用顕微鏡にデジカメを接続して撮影したものだ。やがてam6:00前にきのこ屋さんの車が到着したので、同乗して見沼にでかけた。キツネタケ(c)などもあったが、今日の目的はシロノハイイロシメジ(d, e)だ。ツバキ混じりの竹林の縁にフェアリーリングをなして発生していた。帰宅してから朝食代わりにバター炒め(f)にして食べた。シャキシャキして案外いける。夕食のおでんの具に入れてみた(g)が、これは汗くさいような臭いがやや気になってお世辞にも美味しいとはいえなかった。

2001年11月8日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
 早朝の見沼田圃では霜の降りたところもありかなり冷え込んだ。ヒラタケ(a, b)、シロフクロタケ(c, d)、コムラサキシメジ(e, f)は寒さの中でしっかり育っている。チップからはネナガノヒトヨタケ(g)はじめヒトヨタケ科のきのこがいろいろでていた。ツマミタケ(h)がきれいな姿を見せてくれた。先端部(i)はつややかだった。オオチャワンタケ(j)、ハタケキノコ(k)、ハタケチャダイゴケ、アラゲキクラゲ、キクラゲなどは相変わらず多数発生している。事故による道路渋滞とかに巻き込まれ、朝食前までに帰宅することはできなかった。

2001年11月7日(水)
 
 写真などを置いているプロバイダの一つから名称変更をするといって昨日(11/6)午後にメールが届いた。約2000件のhtmlファイルに修正を加えなくてはならない。メールを受けた直後に、修正の必要なファイルを抽出するスクリプトを書いてあったので、どのファイルが変更修正の必要なものかは分かっていた。先ほどこれらのファイルを一気に変更するシェルスクリプトを書いて修正した。Telnetの使えるプロバイダだといちいちアップロードしなくてよいのでとても楽だ。忘れないうちに自宅パソコンのファイルにも修正を加えておこう。

2001年11月5日(月)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(p)
(p)
(l)
(l)
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(q)
(q)
(r)
(r)
 早朝、千葉県の蓮沼自然公園のきのこを観察してきた。シモコシ(a, b)、マツカサキノコモドキ(c)、ニセマツカサシメジ(d)、ヌメリイグチ(e, f)、アミタケ(g)、ショウロ(h, i)、オオヒメノカサ(j, k)などが出ていた。他にもハツタケ、ノウタケ、ホコリタケ、アセタケ属などが見られた。
 茨城県の波崎町の砂丘でスナヤマチャワンタケを観察した。砂ばかりの砂丘やら、コウボウムギなどの生えた砂浜などにいくつもの個体を見たが、十分成熟したもの(l)、普通の成菌(m)、若い菌(n)などが砂に埋もれるように出ていた。それらのうち二つを掘り出して並べたのが(o)だ。この砂浜には他にもアセタケ属、ヒトヨタケ科のきのこが脆い砂の中に出ていた。
 胞子などを覗いてみると、ニセマツカサシメジ(p)は5〜6.5×3〜5μm、オオヒメノカサ(q)は9.5〜10.5×5.5〜7μmで、スナヤマチャワンタケ(r)の子嚢と子嚢胞子はメルツァーで染めている。

2001年11月4日(日)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
 与野の小林さんから、ハルシメジが出ているとの連絡をいただいたので、きのこ屋(高橋 博)さんと一緒に確認に出向いた。確かに梅林にハルシメジ(a, b)が出ていた。胞子(c)は7.5〜9×6.5〜8.5μmほどで春に出るものと特に違いはない。11月にハルシメジを見たのは初めてだった。この後、小林さんらとは別れて、浦和の横山さんらと合流した。モエギタケ(d, e, f)が美しい姿を見せてくれた。胞子(g)は7.5〜8.5×4.5〜5.5μmほどの単調な姿をしている。カキノミタケ(h)が多数姿を見せてくれたが、中にはまるでシロソウメンタケ科や冬虫夏草のように見えるもの(i)もあった。無性世代の分生子柄(j)と分生子(k)を付けたものはいつも見られるのだが、ここでも有性世代の胞子嚢を付けた姿を見ることはできなかった。

2001年11月2日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
 小平市に用事があったので、ついでに小平中央公園によってみた。ツツジの生け垣のすぐ脇の石ころだらけの地面から立派なエノキタケが大きな株(a)をなして出ていた。掘り出してみると地下深いところの材まで柄が伸びており、ぼろぼろの材に繋がっていた。一見すると地面から直接発生しているかのようにみえる。その場で携帯用の顕微鏡で覗いた胞子が(b)だが、特に特徴のない小さなもので5〜6×3〜3.5μmほどのサイズだった。このエノキタケは今夜の汁の具になった。しかし石突を切除してもヒダに多量の砂粒や石ころが混じっており、これを除くのに結構時間がかかった。エノキタケでこんな思いをしたのは初めてだった。まるで海岸のシモコシの処理をしているかのようだった。

2001年11月1日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先日(10/30)軽井沢で採取してきたきのこの胞子を顕微鏡で覗いてみた。きのこを見たとき胞子の姿が同時に目に浮かんでくると楽しみの幅がとても大きく広がる。子実体の大きさはかなり幅があっても、胞子のサイズに大きなばらつきはない。
 胞子を覗くだけなら実に簡単で誰にでもすぐにできる。子実体の乾燥標本を作るのに比べると嘘のように簡単だ。採取したきのこの傘をスライドグラスの上に十数分から1時間ほど放置しておけばよい。このスライドグラスはそのまま胞子標本となる。ケースに立ててしまっておくだけでよい。きのこの姿がほとんど見られない冬場でも、この胞子標本をもって顕微鏡のあるところに出向いて覗いてみるとよい。楽しめること請け合いである。博物館やら学校の理科室に行けば顕微鏡は必ずある。
 さらに胞子の姿をデジカメで撮影しようと思うなら、「八王子のきのこ」の「きのこノート」を見ると良い。顕微鏡に造詣の深い奥修氏が懇切ていねいに上手な撮影方法を記述してくれている。是非とも一読されたい。
 今日は早朝のきのこ観察には出向かずに先日採取したきのこ4種の胞子を顕微鏡で楽しんだ。アカモミタケ(a)は8〜9×5〜6.5μmでメルツァーで染めると表面に明瞭に模様が浮かび上がってくる。クギタケ(b)は15〜20×6〜7.5μmで単調な形をしている。面白いのはジャガイモタケだ。サイズは13〜15μmほどだが、輪郭に焦点を合わせると(c)、暗視野で覗いたのが(d)、表面に焦点を合わせると(e)のような星形が現れる。これに対して、クリタケ(f)は5.5〜7.5×4〜5μmほどの小さな単調な形をしている。これらの胞子はすべて400倍で覗いてみた。

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