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千葉菌類談話会の机上講習会に参加してきた。千葉中央博物館の会場周辺にはハタケシメジ(a)、ムジナタケ(b)、アカヤマタケなどが出ていた。今日は北海道から小林孝人氏を招いてアセタケ属の観察と分類についての勉強会だった。午前中は小林氏の講義(c)に耳を傾け、午後からは乾燥標本やら生のアセタケ属を各自思い思いに切り出して、顕微鏡を使っての観察となった。アセタケ属は胞子もシスチジアもとても個性的でみているだけでもとても楽しい。小林氏の持参したプレパラートのうちInocybe calospora(アシボソトマヤタケ)の縁シスチジア(d)と胞子(d)はとても特徴的な姿をしていた。自分でも5種類ほどのアセタケのヒダのプレパラートを作成して胞子とシスチジアの観察を楽しんだ。 | ||||||
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ジャガイモタケ(a)の発生状況を調べるために雨の軽井沢に行って来た。例年に比べて発生はとても少ない。個体偏倚がかなり大きいが成長具合はまずまずだった。ハナイグチ(b, i)、クリタケ(c)、コガネタケ(d)、ハタケシメジ(e)、クギタケ(f)、ムラサキシメジ(g)は何ヶ所にも見られた。モエギタケ(h)は幼菌ばかり、キヌメリガサ(j)はすでにかなり大きくなっている。ナラタケ(k)、シモフリシメジ(l)は最盛期のように出ていた。他にもカノシタ、カキシメジ、チャナメツムタケ、シロナメツムタケ、スギタケ、ヒトヨタケ、ツチグリ、アセタケ類がかなり多数見られた。同じ軽井沢でもほとんどきのこの姿を見ることのできない地域があるかと思うと、今日行った場所のように多くのきのこが多数発生してる地域もあった。きのこ観察のあいだ、早朝から昼頃まで気温は終始6度前後でずっと雨だった。帰宅してしばらくするとようやく小降りになってきた。久しぶりに今日はいろいろなきのこを採取してきたので、今夜はきのこ鍋だ。 | |||||||||||||
ディスプレイがおシャカになって何日間かは、MS-DOS時代の解像度640×480という古いノートパソコンに写真を表示して作業していたが、640×480画面での画像処理にはかなり無理がある。このサイズの画面で何らかの作業をするなら文字編集だけにするのが適切だ。ようやく新しいディスプレイを購入した。従来の17インチブラウン管から16インチ液晶に変更した。 昨日午後、青信号の交差点を自転車で直進していた長女が左折の車に接触され転倒した。連絡を受け作業を中断して現場に駆けつけ救急車に同乗することになった。レントゲン撮影の結果は明瞭な骨折などの兆候はなかったのでひとまず安心したが、帰宅してみると作業中のきのこがすっかりダメになっていた。長時間家を空ける前にサンプルを冷蔵庫などに放り込んでおかなかったことが悔やまれた。事故発生の連絡には携帯が役立ったが、それにしても交通事故は怖い。 |
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13(土)、14(日)の両日、埼玉きのこ研究会の宿泊勉強会が福島県の昭和村で行われた。13日に栃木県栗山村川俣経由で南会津昭和村に入った。川俣ではハタケシメジ(a)、スギタケ(b, c)、ムキタケ、サンゴハリタケ、ヌメリスギタケなどがあったが、きのこの発生はとても少なかった。その後南会津に入り、例年ならホンシメジが出ている斜面に行ってみるとわずかに小さなホンシメジ(d)があったきりで、いつもの大きな株はどこにもなかった。その代わりに、カキシメジ(e)やシモフリシメジ(f)ばかりがやけに目立った。 昭和村ではクリタケ(g)、キヒラタケ(h)、アカチシオタケ(i)などを観察した。その後、埼玉きのこ研究会の宿泊勉強会の会場に寄ってみたが、50数名が参加したにしては会場に展示されたきのこがとても少なかった。友人らと歓談した後、彼らと別れて金山町の温泉宿に泊まってのんびりした。翌14日(日)は埼玉きのこ研究会の幹事3名と一緒に南会津の山にはいってみたが、やはりきのこは少なく、キシメジ(j)、アシグロタケ(k)、フウセンタケの仲間(l)やバクされたハナビラニカワタケ、クリタケ、ナラタケくらいしかであえなかった。ただ、紅葉がとてもきれいだった。 |
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12日(金)に埼玉県の三芳と川越の保護林を散策した。例年ならいろいろなキノコが姿を現しているのに、この日はとても少なかった。特に何ヶ所にも見ることのできたきのこだけを撮影した。キツネノカラカサ(ha, hb)、シラタマタケ(hc, hd)、センボンイチメガサ(he, hf)、チャツムタケ(hg, hh)はよく目立った。埼玉県には青木実氏が仮称としてシロケシメジモドキ(hi, hj)と命名したきのこがとても多い。竹林にはサンコタケ(hk)が卵から顔を出したばかりの姿が無数にあった。この日最も色鮮やかに装って多数あったきのこはニガクリタケ(hl)だった。あちこちにいろいろな色や姿をして発生しており、中にはまるでクリタケそっくりの個体もかなりあった。他にはナラタケ、マンネンタケ、ヒメカバイロタケ、ドクベニタケ、エゴノキタケ、ムジナタケ、スエヒロタケ、ヒメツチグリ科のきのこなどが目立った。 10月11日(木)に「何だろう?」として掲載したきのこはキヌカラカサタケらしい。不勉強でコナカラカサタケ節のきのこだろうと推定したが、これはキヌカラカサタケの典型的な姿のようだ。さいたま市浦和の横山元氏から指摘を受けて再度各方面から見当したところ、確かにキヌカラカサタケらしい。ここで修正しておきます。 |
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昨日午後パソコンのディスプレイを車に積んで、市の環境保護センタまで持っていき粗大ゴミとして処分してきた。先立つものがないのでしばらくはディスプレイ無しだ。パソコンの前に座ると大きな空間がパカっとあいている。17インチのブラウン管は思いがけないほどのスペースを占めていたことを再認識させられた。 11日に観察した2種類のきのこを顕微鏡で覗いてみた。(a)から(d)がコザラミノシメジ、(e)から(g)がコナカラカサタケ節のきのこだ。ともにメルツァーで染色してある。(a)はヒダの切片の一部、(b)は縁シスチジア、(c)は胞子、(d)は担子器だ。(e)は胞子、(f)縁シスチジア、(g)は担子器だ。 |
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パソコンのディスプレイが完全に壊れてしまった。テキスト文字だけならかろうじて読むことができるが画像ファイルにいたっては、何が表示されているのか皆目見当もつかないほどだ。画面がユラユラ揺れて横に無数の縞模様が入った状態のまま、ついに復帰することはなかった。今年の6月頃から時々この症状が現れていたが、何とか騙し騙しこの数ヶ月使っていた。でもついに数日前に完全にダメになってしまった。早急に新しいディスプレイを購入しなくてはならない。とりあえず今日は、LANでつないだ別のパソコンのディスプレイに表示させて「今日の雑記」を書くことにした。ただ、解像度が低いので写真は一部分しか見ることができない。今日は数日ぶりに「きのこ雑記」を覗いてみた。「今日の雑記」はしばしお休みだった。 朝食前に見沼田圃に行って来た。昨日の雨でいたるところが冠水しており、芝川は今にも溢れんばかり、公園の池は氾濫寸前だった。そんななかでも、かなりいろいろなキノコが顔を出していた。コムラサキシメジ(a)、アラゲキクラゲ(b)、ナカグロモリノカサに近いハラタケ科(c, d)、ナヨタケ属(e)、ハタケキノコ(f)はかなり出ていた。ビロードヒトヨタケ(g, h)があちこちに大きな群れをなして乱立していた。コザラミノシメジ(i)のシスチジアは面白い形をしている。キツネノタイマツ(j)にはいろいろな虫がたかっていた。チャダイゴケ(k)は幼菌が勢いよく多数でている。ノウタケ(l)も大きなものがいくつもあった。 妙なきのこがでていた。真っ白い粉を多数かぶったハラタケ科のきのこだ。(m)から(p)がそれだが、柄の白い粉が落ちると橙色の柄がでてきた。幼菌から若い菌はヒダが密だが成菌では単純に「密」とは言えない状態になっている。隣接するヒダが密着して写真のような姿になっていた。いくつもあるどの成菌も同じような状態だった。コナカラカサタケ節あるいはCystolepiota属の仲間だろうが、これまで見たことのないキノコだ。これは何だろうか? |
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