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2002年1月29日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
 久しぶりに早朝の秋ヶ瀬公園を歩いた。歩くと霜柱が崩れてザクザクと音がする。地上生のきのこは全く見られない。立ち枯れや倒木にはエノキタケ(a, b)やらアラゲキクラゲ(c)、キクラゲ、チャカイガラタケ、エゴノキタケ、カワラタケ、スエヒロタケなどがよく付いている。まだ盤菌類、腹菌類は全く見られない。今日は珍しくチップからもヒトヨタケ科のきのこは出ていなかった。1月に入ってからは秋ヶ瀬公園ではヒラタケがすっかり姿を消してしまった。親指の先ほどの小さな株をいくつも見ていたが、どうやら成長する前にみな採られてしまうようだ。今日もヒラタケをむしり取ったあとが数ヵ所あった。
 長岡技術科学大学の大野正明さんが新たに図鑑3(62種)を加えてきのこ図鑑(胞子ときのこ)をリニューアルされた。昨年12月2日の「今日の雑記」で取り上げたときには、図鑑1と図鑑2とが全く別個のサイトとなっていてリンクもなく相互に行き来することができなかったが、今回は一ヵ所から各々の図鑑に飛べるようになった。アマチュアにはふだんなかなか見ることのできない電子顕微鏡による胞子写真が多数掲載されていてとても興味深い。

2002年1月25日(金)
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
 朝の見沼田圃に行ってみた。目にはいるのは常連のきのこたちばかりだ。エノキタケ、アラゲキクラゲ、スエヒロタケ、ハタケチャダイゴケがあちこちに見られる。チップからはクズヒトヨタケらしき菌(a, b)、ネナガノヒトヨタケ(c, d)などが見られた。数日前の雨は「恵みの雨」とまではいたっていなかったようだ。

2002年1月23日(水)
 
 早朝千葉県の九十九里浜を歩いてきた。きのこにはまったく出会えなかった。それもそのはずで、一昨日の嵐の様な風雨ために砂浜はすっかり様子が変わってしまっていた。新雪で原野がすっかり被われてしまったかのように、強風に巻き上げられた砂が一面に降り注いで、浜の表面がすっかり新しい砂の下になってしまっていた。コウボウムギなどの植物も葉の先端だけしか見えない。きのこはすっかり砂に埋まってしまったのだろう。黒松防風林の地表も砂ですっかり被われていた。少し前にはショウロやらマツカサキノコモドキなども見られたのだが、今日はすっかり砂の下になってなにもない。おかげで早いうちに帰宅でき午前中に一仕事できるほどだった。しばらく浜のきのこはお休みということにした。

2002年1月18日(金)
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
(d)
(e)
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(f)
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(g)
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(h)
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(i)
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(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日雨も降ったので早朝、見沼地区に行ってみた。予想通り、木材チップからは多数のクズヒトヨタケ(a, b)、ネナガノヒトヨタケ(c, d)が出ていた。このところいつも横目で眺めて通り過ぎていたエノキタケ(e, f)を久しぶりに撮影した。アラゲキクラゲ(g)も雨で息を吹き返したようだ。ハタケチャダイゴケ(h, i)は相変わらず幼菌が次々にでてくる。他に目立ったのがスエヒロタケ(j)、カワラタケ(k)だった。変形菌(l)に出会ったのも久しぶりだった。

2002年1月13日()
 
(a)
(a)
(b)
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(c)
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 昨日は千葉菌のスライド大会&新年会があり、ひさしぶりに懐かしいメンバーとも顔を合わせて遅くまで楽しいひとときを過ごすことができた。帰宅したのはかなり遅かったのでそのままバタンキューとなってしまった。
 今日は千葉県九十九里浜を終日歩いてきた。風もなく暖かい一日だったのでのんびりと歩くことができた。片貝の浜、白子の浜、大網白里の浜、蓮沼の浜、木戸浜と歩いてみたがきのこの姿はほとんどない。今日出会ったのはコナガエノアカカゴタケ(a)数個体とスナヤマチャワンタケ(c)だけだった。撮影はしなかったが松林にはショウロ、ニセマツカサシメジの姿が見られた。(b)はコナガエノアカカゴタケの頭部を接写したものだ。砂浜といえどもやはり雨が降らないときのこはほとんどでないようだ。今日もお目当てのきのこには出会えなかった。

2002年1月8日(火)
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
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 千葉県九十九里の砂浜を歩いてきた。烈風のため目の縁やら鼻の穴、首筋から体中が砂だらけになった。今日出会ったきのこはコナガエノアカカゴタケのみであった。スナヤマチャワンタケもあるはずだと思って探してみたが結局1個体も見つからなかった。一の宮の浜辺では(a)の個体が風のためほとんど倒れる寸前の状態で出ていた。頭部を近接撮影したのが(b)だが、砂がついて細部がわかりにくい。白子町の浜で出会った個体(c)を見ると頭部の様子がよく分かる。他には(d)のように老菌が4個体ほどあった。頭部の網目に強烈な臭いをもったグレバがついているが、その部分から採取した胞子を覗いてみると(e)の様な形をしており、5〜6×2.5〜3μmほどの大きさをしている。
 昨年末に京都の吉見昭一先生に、コナガエノアカカゴタケと思われる菌(12/5、12/15、12/25採取の個体、生標本と冷凍標本)をクール宅急便でお送りしたのだが、今年の年賀状で「コナガエノアカカゴタケに間違いありませんでした」との回答をいただいた。先生にお送りした個体は科学博物館に標本として収められることになっている。

2002年1月2日(水)
 
(a)
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(b)
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(c)
(c)
(d)
(d)
 早朝の見沼田圃に行ってみると、アラゲキクラゲ、エノキタケが相変わらずあちこちにでていた。エノキタケはこのところの乾燥のため干からびたものばかりだった。今日はハタケチャダイゴケ(a)だけしか撮影しなかった。このきのこはほぼ通年見ることができる。盃の中を気を付けてていねいに見ると(b)、ペリジオール表面に皺が寄っている。カラカラ天気のなせるわざだろう。このペリジオールを取り出して見る(c)と白いヘソの緒が畳まれてほぼ中央部についている。このヘソの緒をほぐして乾燥させてから撮影したのが(d)だ。湿っているときはかなりの粘性を帯びている。雨粒にうたれて盃の中から勢いよく飛びだしたペリジオールはこの部分を使って周囲の植物や動物などにしがみつく。この様子を雨の中でじっと観察していると、いつの間にか時の経つのを忘れてしまう。

2002年1月1日(火)
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
(c)
 親しいきのこ仲間4人で、川口市をam6:00に発って茨城県の大竹海岸と波崎町の砂浜をうろついてきた。考えていたよりもはるかにきのこは少なかった。スナジクズタケとスナヤマチャワンタケを数えられるほど少しだけ観察してきた。(a)のようにスナジクズタケのすぐ脇に小さなスナヤマチャワンタケがでていたので、霧吹きで表面の砂を洗い流して撮影したら(b)のような姿になった。干からびたスナジクズタケには多数であったが、新鮮な個体は数個しかでていなかった。気分転換に黒松林の縁に行ってみるとショウロらしききのこ(c)が出ていた。このあと波崎の浜に移動して再び浜を散策したがきのこの姿はほとんどみられなかった。少し曇ってはいたが風もなく穏やかな元旦の海辺を味わってきた。

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