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日( )

2002年3月10日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
 今日もアミガサタケだが、昨日とは全く別の場所だ。3月5日にさいたま市で観察した幼菌がすでにかなり大きくなっている。(a)、(b)のような姿に育っていたが、一方では(c)のように新しい個体が次々に姿をみせている。これは高さ2mmほどの小さなものだ。この仲間は顕微鏡を覗いても同定にはあまり役に立たない。(d)のように頭部と柄、(e)の様に網目模様などをよく観察しないと正確な同定は難しい。ここに掲げたものも幾つかの種が混じっているかもしれない。昨日都内から持ち帰ったアミガサタケは顕微鏡で覗いたのち、今日の朝食の一部となった(f)。単純なソテーがとても美味しい。今日採取したものは昼食のパスタの具となった(g)。

2002年3月9日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 都内数ヵ所の大学構内ではアミガサタケ(a〜c)やらトガリアミガサタケ(d)が最盛期だ。昨年より10日ほど早いが、樹下がしっかり手入れをされてしまったためか、今年は数十個しか見ることができなかった。大きなもので15cmほどだが雨が少ないために全般的に小ぶりだ。ここで幼菌の発生を確認したのが2月末だったから成長までに約10日ほどかかったことになる。
 井の頭公園にはコブシが5本ある。このうち1本は樹下が踏み固められておりキンカクキンの発生する余地はない。他の4本は池にせり出すように生育しているので、落ち葉類が適度に堆積している。多分あるだろうと見当を付けて探してみると数本のキンカクキン(e, f)がみつかった。この写真のものは径2mmほどの小さなものでかなり注意して見ないとみつけられないだろう。一雨降ってコブシの花が満開を迎える頃にはもっとたくさんのキンカクキン(Ciborinia gracilipes Ck.)が見られるかもしれない。

2002年3月7日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
 茨城県岩間町の東大付属農場ではハクモクレン樹下からキンカクキン(a〜c)が多数でている。同じ場所に(d)の様な微小なチャワンタケ科らしき菌もいくつもでている。これは盤径1〜2mmくらいの小さなもので柄はなく、キンチャワンタケではなさそうだ。馬に蹴られないように厩舎や柵の中を歩き回って糞生菌を探したが、まだ何もでていない。
 この後、笠間市を回って帰宅したが、途中の神社で道ばたの倒木からシイタケ(e, f)がいくつも発生していた。足下ではニガクリタケ(g)が美しい姿を見せてくれる。驚いたのがヤマブシタケ(h)だった。スダジイの巨木の高いところにウサギの尻尾のような丸いものが見えた。まさかとは思ったが近づいてみると間違いなくヤマブシタケだった。多分晩秋から初冬に発生したものが半ドライフリーズ状態で越年し、春になって暖かくなったため解凍・復活したものだろう。こんな時期に見たのも初めてなら、スダジイ上に見たのも初めてだった。

2002年3月6日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
 今日のさいたま市見沼地区はほとんどきのこが出ていない。ただチップからはヒトヨタケ科のきのこが数種類でている。群生して目立ったのはネナガノヒトヨタケ(a〜d)とクズヒトヨタケ(e)だ。ネナガノヒトヨタケは若いうちは傘表面に長い毛が多数ついている(b)。しかし成長してしばらくすると傘はツルツル(c)になり、陽射しを浴びればたちまち傘の縁から黒い炭汁のようになって溶けてしまう(d)。したがってこのきのこを観察するのは早朝が最もよい。また、胞子紋をとるにも現地で若い傘を15〜20分ほど白い紙(やスライドグラス等)に放置すればよい。顕微鏡で観察したいときは現地でプレパラートを作成したり、採取後その場で乾燥させることにしている。もっとも胞子を見るだけならドロドロに溶けてしまってもいっこうに差し支えない。

2002年3月5日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 さいたま市にもアミガサタケ(a〜f)が顔を出し始めた。目星を付けた場所にそっと近づき、落ち葉を静かにやさしく持ち上げると次々にアミガサタケが顔をだした。数十個見つけたが大部分はまだ幼菌だ。(a)〜(c)の成菌もまだ小さく3〜5cmほどの背丈に過ぎない。(d)の幼菌にいたっては高さが2mm前後、(e)の群れも高さ5mm、(f)は8mmほどしかない。うっかり歩くと踏みつぶしてしまいそうだ。
 今日ここに取り上げた世界はまだすべて落ち葉の下の話だ。落ち葉の上に顔を出している個体は一つもなかった。一雨降ってあと10日もすれば多数のアミガサタケが落ち葉の上に顔を見せてくれることだろう。なおここで取り上げたものは、正確にはアミガサタケというよりトガリアミガサタケとしたほうが適切かもしれない。

2002年3月3日()
    [No.2]
 
(m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
(q)
(q)
(r)
(r)
(s)
(s)
(t)
(t)
(u)
(u)
(v)
(v)
(za)
(za)
(zb)
(zb)
(zc)
(zc)
(zd)
(zd)
(ze)
(ze)
 3月2日に出会った菌のうち気になったものを追加した。(m〜o)は杉の切り株に群生する傘径8〜20mm、柄長5〜15mmの小さなものだ。周辺の杉の切り株にはほとんど着いていた。柄の表面がまるでエノキタケの様なビロード状をしている。(p〜r)はスギゴケの間から出る傘径15〜20mm、柄長15〜20mmのもので、腐った広葉樹からでている。基物こそ違うがこの両者は同一の菌かもしれない。
 (s, t)はスズメタケの幼菌だろう。こんな早い季節に見たのは初めてだ。柄が無く傘の先端で落枝に背着している。(u, v)は「メダケ赤衣病菌」として山渓フィールドブックにも掲載されているものだ。今の時期の笹やらマダケはかなり広範囲にこの病菌におかされているのが目立った。
 シロキクラゲ科のきのこが面白い姿をみせていたので(za〜ze)にアップしておいた。ハナビラニカワタケ、コガネニカワタケ、シロニカワタケの幼菌やら近縁種ように思われる。いずれも担子器はシロキクラゲ型をしていた。

2002年3月3日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 伊豆半島の春は早い。3月に入ったばかりだというのに既に実に多くのきのこが発生している。この2日間に出会ったきのこは、硬質菌を除いてざっと数十種類に及ぶ。ハラタケ目のきのこだけでも20種以上観察できた。
 今回は顕微鏡も試薬も持ってでかけなかったので観察もかなり甘く、同定できないものが多かった。ここには、気になったきのこの一部をアップすることにした。
 キンカクキンはすでにシーズンが始まっているのだが、ツバキさえ咲いていればどこにでも見られたのはツバキキンカクチャワンタケ(a, b)だ。カバノキ科ハンノキ属の樹下には、花穂からはciboria sp.(c, d)、実からはmollisia sp.(e)、枝からは(f)などが出ている。(c),(d)は盤径2〜5mm、(e)〜(f)はいずれも傘径0.3〜1.2mmくらいの小さなものだ。他にもチャワンタケの仲間が多数でている。mollisia sp.(g)はクヌギの朽木から、Caloscypha sp.(h)とAleuria sp.(i)は杉植林地の地表から出ていたものだ。息を吹きかけるとフワァっと胞子が舞い上がった。いずれもよく似た菌は図鑑にあるが同定できなかった。この仲間の菌の同定は手に余る。勉強不足とばかりも言い切れないようだ。
 生きた大木の幹からは小さなホウライタケ属らしき菌(j, k)が、その地表には(l)のような小さなきのこが出ていた。(k)は傘径5〜12mm、柄の長さ40〜75mmほど、(l)は高さ15〜25mm、傘径10〜15mmほどの小さなものだ。

2002年3月2日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 3月1〜2日にかけて伊豆半島に行って来た。西伊豆と南伊豆の温泉が目的だったのだが多数のきのこの発生を確認することができた。河原にみごとなセンボンクヌギタケ(a, b, c)が多数でていた。またニガクリタケ(d, e)がまるでクリタケのような立派な姿をみせてくれた。ヒラタケ(f)はここでもあちこちに出ている。河原の倒木には面白い形をしたシイタケ(g)もあった。アラゲキクラゲ(h)、キクラゲ(i)、ヒメキクラゲ(j, k)、タマキクラゲ(l)などもいたるところに出ている。他にも多くのキンカクキンやらハラタケ目の小さなきのこが多数でていた。キンカクキンなどは明日にでも取り上げることにして、今日はとりあえずポピュラーなものだけを取り上げた。

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