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日( )

2002年10月10日(木)
 
(a)
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(b)
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(c)
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(g)
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(j)
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(l)
(l)
 日光は紅葉が始まったばかりだが、きのこの方は今が最盛期のようだ。ちょっと歩いただけでも数十種類の食茸にであった。今日はそのうちから採取して自宅で夜キノコ鍋にして食べたキノコをとりあげた。胞子紋をとりサンプルを別にしたのちも、食用にするための処理におわれ、ミクロの撮影などはごく一部しかできなかった。
 クリタケ(a)、エノキタケ(b)、ナラタケ属(c)、チャナメツムタケ(d)、シロナメツムタケ(e)、ムキタケ(f)はかなり広い範囲で出会った。大量のチャナメツムタケとヌメリスギタケ(h)をスーパーの大型ポリ袋に両手いっぱい持って「天然ナメコを採った」といって喜んでいる人たちにもであった。ムラサキシメジ(g)、コガネタケ(i)、ヌメリスギタケモドキ(j)、スギタケ(k)、ハタケシメジ(l)もいろいろな場所で出会った。
 きのこ狩りに行ったわけではないのだが、あまりにいろいろな食茸に何度もであうので、少しずつ採取していたら、結果的にかなりの量となってしまった。採取したのみで撮影しなかったきのこも多く、夜の鍋の中は多くの種類のきのこでいっぱいだった。
 このところの都市近郊の自然公園、先日の大月や長坂でのきのこ不作がうそのような一日だった。あるところにはある、というのは本当だった。

2002年10月9日(水)
 
(a)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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(g)
(g)
(h)
(h)
 所沢の航空公園は例年なら今頃は多くのきのこが発生しているのだが、昨夕はツチヒラタケ(a, b)とホコリタケ(e〜g)くらいしか見られなかった。硬質菌もごくわずかしか出ていない。ツチヒラタケの切片(c)を見ると、その特徴である槍の穂先のような大きなシスチジア(d)が多数見られる。なお、採取した個体は未成熟で胞子は十分育っていなかった。この写真からではわかりにくいが、ホコリタケの胞子(h)には微小な突起がある。
 「キノコのフォトアルバム」から、各々のきのこのトップページの駄文を全て削除した。したがって、アルバムには撮影年月日・場所を付記した写真が並んでいるだけとなった。また、一部のきのこだけに「種の特徴(一例:アミガサタケ)」という項目があるが、これについては少しずつ追加していこうと思っている。

2002年10月8日(火)
 
 先日採取したクロカワコウタケを冷蔵庫に保存しておいたが、昨夜になって直火で炙って醤油をつけ酒の肴 にした。一口齧ってみれすぐにどちらかはわかるのだが、ひとつの皿に載せたものだから、同じような色になってしまい一見どれがどれだかわからない。
 火を通す前に、それぞれ少しずつ検鏡用に切り取り、ビールを飲みながら顕微鏡をのぞいた。それぞれ数日間、冷蔵庫の野菜ケースに放置しておいたのでやや乾燥気味で、胞子だけをスライドグラスに落とそうとしてもうまくいかなかった。さらにクロカワの管孔部やコウタケのイボもすこし干からびていて、酔いも回っていたのか、切片つくりに難儀してしまった。
 
 
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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 やや干からびたクロカワの管孔部を怪しい手つきで一部切り出し(a)、胞子(b)やら担子器(c)を見た。担子器を撮影する前にメルツァーで染色したので、(c)は全体が赤褐色になっている。コウタケもイボを1本つまみ出して、そこから切片(d)をつくり胞子(e)や担子器(f)を撮影した。両者とも同じイボタケ科(Thelephoraceae)のきのこであり、属こそ違うが胞子の形やサイズはよく似ている。類球形でコブだらけの姿をしていてともに小さい。
 酔った勢いでホソヤリタケも検鏡したのだが、切片を切る場所が悪くて胞子やら担子器は見られなかった。何度かやり直したが、どうにもうまくいかず、結局撮影はしなかった。
 やはりシラフの状態でやらないと細かい作業は駄目だ。ただでさえ、目と指先が駄目なのだから、酔っ払っていてうまくいくはずがない。しかし、コウタケとクロカワは美味かった。

2002年10月7日(月)
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
(f)
 日曜日(10/6)に中央線沿線の山を2ヶ所歩いてきた。きのこの姿はいたって少なかった。大月駅北側に聳える山ではササクレシロオニタケ(a)、カラカサタケ(b)、ハラタケ(c, d)、ナカグロモリノカサ(e, f)、クサウラベニタケ、ドクベニタケ、ツルタケ、ドクツルタケくらいしか見られなかった。ムレオオフウセンタケに出会えることを期待していたのだが、イグチ類やフウセンタケ科のきのこにはまったく出会えなかった。
 長坂駅近く白州町の山では例年ならウラベニホテイシメジやオオムラサキアンズタケが見られるのだが、まったくといってよいほどきのこの姿がなかった。地肌がカラカラに乾燥していて、出会った人は誰一人としてきのこをもっていなかった。
 久しぶりにとてもよく歩いた一日となった。さわやかな秋晴れの絶好のハイキング日和だった。

2002年10月6日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
 センボンキツネノサカズキにまた会いたくて、昨日の早朝、親しいきのこ仲間3人で福島県まで出向いてきた。先日はまだ若い菌が多かったが、今回はすっかり成菌になっており、杯の表面と柄はすっかり白い毛に覆われて美しい姿をみせてくれた。
 予定よりはるかに早く帰宅した(午後2時過ぎには帰宅していた)ので、午後のひと時、ここ数日前に採取した子嚢菌のオオゴムタケナガエノチャワンタケを顕微鏡でのぞいて楽しんだ。
 
 
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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 オオゴムタケの子嚢盤の一部を切り出し(a)、やや拡大(b)すると子嚢と側糸が整然と並んでいる。さらに倍率を上げていくと(c, d)、胞子の姿もよくわかる。このきのこの側面は黒褐色の毛でおおわれているので、その一部を切り出し(e)、倍率を上 げてみた(f)。個々の毛は隔壁をもった細長い細胞からなっている。
 
 
 
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
 ナガエノチャワンタケの茶碗の部分を切り出して(g)、子実層の部分を 拡大(h) すると胞子嚢やら側糸が無数に並んでいる。メルツァーで染めて(i)倍率を上げてみた(j)が、水でマウントしたときよりも見にくくなってしまった。

2002年10月5日()
 
(a)
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(c)
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(g)
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(i)
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(j)
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(k)
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(l)
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 さいたま市の見沼地域ではウッドチップから相変わらず多くのきのこが出ている。ツマミタケ(a, b)とキツネノタイマツ(c, d)は数日前が最盛期だったらしい。それぞれ卵の切断面もならべてみた。コザラミノシメジ(e, f)、コムラサキシメジ(g, h)、キツネノカラカサ(i, j)、オニタケ(l)、ツブカラカサタケ、ナカグロモリノカサ、ハラタケもある。キツネノカラカサの胞子(k)は面白い形をしている。コムラサキシメジは少しでも乾燥が続くとすぐに白っぽくなってもとの紫色は失われてしまう。
 
 
 
(a)
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(c)
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(e)
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(f)
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(g)
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(h)
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 夜中から早朝にかけて、最近採取したホオベニタケクチベニタケの胞子をのぞいた。まず冷蔵庫に放り込んでおいたホオベニタケを縦に切断した(a)。乾燥して殼皮は非常に強靭になっていた。柄のゼラチン質はもともと短かったがさらに縮んで硬くなっている。子実体内部は白いグレバが充満していたが、担子器も弾糸もすでに消失(?)して、胞子(b)のみとなっていた。胞子は表面に小さな孔紋がある。輪郭に焦点(b, c)を合わせたり、表面に焦点(d)を合わせてみたりした。
 クチベニタケの方は採取時に完熟個体だったこともあり、頭部をつまむと先端から勢いよく胞子が飛び出してくる。縦に切断すると胞子を一気に撒き散らして、口縁に付着していた白い内皮は急激に小さくなってしまった(e)。外皮を見ているとまるでホオズキのよ うだ。胞子(f)はホオベニタケと同じ姿形をしているが、サイズが若干大きめだった。ホ オベニタケと同じように輪郭に焦点(g)、表面に焦点(h)をすえた写真を並べてみた。これを見ていると、ミクロレベルではホオベニタケとクチベニタケには有意の差はほとんどない。

2002年10月4日(金)
 
(a)
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(i)
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(j)
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(k)
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(l)
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 10月2日はセンボンキツネノサカズキとの出会いだけを目的に遠出したのだが、副産物(?)もいろいろあった。サナギタケ(a, b)が大発生をしており、子実体も大きなものが目立った。途中のサービスエリアではアイバシロハツ(c, d)をはじめベニタケ科やフウセンタケ科のきのこがいろいろとでていた。最近ホオベニタケにはしばしば出会っていたが、クチベニタケ(e, f)に出会ったのは久しぶりだった。コケイロヌメリガサ(g)やミヤマタマゴテングタケ(i)なども見られた。晩秋のきのこと思っていたら、すでにコガネタケ(h)が出始めていた。密生するズキンタケ(j)やヘラタケ(k)、ワタゲヌメリイグチ、オウギタケ、ムラサキフウセンタケなどもかなりみられた。夕方、薄暗くなった森を30分ほど歩くと何カ所かでコウタケが立派な姿を見せてくれた。あまりにも暗くて撮影は無理だったので、舗装道路に下りてきたところであらためて収穫(l)を味わった。

2002年10月3日(木)
 
(a)
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(i)
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(j)
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  昨日、センボンキツネノサカズキに会いたくて福島県まで行ってきた。このため一日休暇をとって、早朝4:00に出発し、夕方7:40に帰宅した。長年恋焦がれてきた片思いの人にやっとのことで想いが通じて逢えたような、そんな一日だった。
 案外細いコナラの枝から、径20cmにも及ぶ大きな群れ(a, b)、10cmほどの小さな群れ(c)、さらには数本からなる小さな群れなど、多数の株に出会うことができた。全体にまだ若くコップ部分の表面にはえる白毛(g)も十分に育っていない株が多かった。(d)〜(f)にその部分を掲げたが、とても美しく印象的な姿をしている。
 頭部から一部を切り出し(h)、子嚢盤を拡大(i)すると無数の子嚢胞子がきれいに並んでいる。メルツァーで染めて子嚢(j)やら白毛(k)を拡大してみた。胞子(l)は案外大きく厚い膜を持っている。
 菌学会東北支部の奈良さんご夫妻、吉田さんにはすっかりお世話になってしまった。本当にありがとうございました。コウタケ、ハツタケ、ハタケシメジ、コガネタケなど多くの食菌、きれいなクチベニタケ、大きなサナギタケなどにも出会え、とてもすばらしい一日だった。

2002年10月2日(水)
 
(a)
(a)
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(c)
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(f)
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(i)
(i)
KOH やアンモニアで処理すると胞子の色が変わってみえた。
 昨日は日光に観察に出かける予定にして休暇をとっていたのだが、台風接近に伴う暴風雨のために断念せざるをえなかった。しかたないので、最近採取してまだ手元にサンプルが残っているきのこをいくつか検鏡した。ここではサケツバタケ(?)だけをとりあげた。
 サケツバタケのヒダを一枚取り出して切片(a)をつくり、ヒダ実質部を拡大(b)してみた。ヒダ実質 の構造はわかるが、側シスチジアが見つからない。ヒダ先端を何枚も切り出してやっとのことで縁シスチジア(c)がわずかに見つかった。いつものとおり、まずは担子器(d)、胞子(e)などは水でマウントしたもので検鏡した。このプレパラートにカバーグラスの縁から スポイトで30%KOHを流し込んでみたが、縁シスチジア(c)に色の変化はなかった。傘表皮(f)には細かい毛が生えている。
 クリソシスチジア(黄金シスチジア)が在るはずだと思い、最初KOHでマウントして探す が見つからない。KOHを10%、30%、50%と次第に濃いものに変えていったが一向にクリソシスチジアは見つからない。KOHの濃度を高くすると胞子の色は次第に黄色味が強くなった(g)。一方アンモニア(市販品そのまま)でマウントしてもやはりクリソシスチジアはみつからない。こちらは胞子の色が暗緑色を帯びてきた(h)。油浸100倍で見たときの色(i)も、 水でマウントしたとき(e)とはずいぶん異なっていた。50%KOHでマウントしたものはさら に黄色味が強かった。(c)の縁シスチジアはアンモニアでも黄金色には変わらなかった。 大体変色する内容物をもったシスチジアがない。となると、このキノコはサケツバタケではないのだろうか。あるいはクリソシスチジアを持たないサケツバタケというものがあるのだろうか。
 この検鏡に当たっては、十分成熟した子実体を選んで使った。クリソシスチジア探しのために試薬をいろいろとっかえひっかえ使ってみたり、何度も切片作りをしたりでスライドグラスを数十枚つかってしまった。シスチジアひとつのためにこんなに長時間をかけたのは初めてだった。今日はこれから福島県まで行ってこよう。また新しい出会いが待っているはずだ。

2002年10月1日(火)
 
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 9月29日の川崎市で印象に残ったきのこについて忘れないうちに記録し ておこう。この日は数十種類のキノコが観察されたが、撮影したのはそのうちのほんのわずかだ。タマゴタケ(a)、ヒイロベニヒダタケ(b)、ナカグロモリノカサ?(c)、カラカサ タケ(d)は結構出ていた。涙滴を帯びた硬質菌の幼菌(e)が多数見られた。そのすぐ近くにはとても大きなマメザヤタケ(f)がいくつもあった。多数のクサウラベニタケにまじってハタケシメジも出始めた。イグチはやはりとても少なく、大きなコビチャニガイグチが目立ったくらいだった。
 夏のきのこだと思っていたのに、ツクツクボウシタケ(g, h)がまだ多数でている。宿主はニイニイゼミやらツクツクボウシ、ヒグラシやらもっと大型のセミもあった。掘り出してみたり(i)、子実体部分を撮影したり、分生胞子(k)をのぞいたりした。この完全型のツクツクボウシセミタケもかなり探してはみたがやはり見つからなかった。稀菌とされているだけあって、やはりそう簡単にはみつからないのだろう。

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