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日( )

2003年6月30日(月)
 
またPCトラブル
 
 サーバー用に使っているブック型パソコンが突然表示されなくなった。チェックしてみると、オンボードのビデオチップがオシャカになっていた。原因は不明だが、ビデオチップを修理/交換するよりも、マザーボードを交換した方が安上がりであることもわかった。ファイルサーバーとして使っていたので、また雑記の写真が一部表示されなくなってしまう。
 今朝は不調PCの原因追求などにすっかり時間をとられてしまい、どこにも出かけれこられなかった。ネットから切り離し電源を落とした状態のまま朝食時間になってしまった。早めに何とかしたいが、マザーボードの交換作業が必要かと思うと、考えただけで億劫になる。そんな作業に時間を割くより、きのこ観察をしている方がよほどましだ。さてどうしたものか。

 食後、仕事前に再びサーバー用パソコンに電源を入れてみるとコードの焼けるような異臭がした。筺体を開いてみたところマザーボードの一部が焦げていた。BIOSチップの周辺も黒く焼けている。完全にご臨終である。ビデオチップだけの問題ではなかった。

2003年6月29日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 団地に多数の冬虫夏草がでていると、きのこ好きの知人が最近知らせてくれた。「掘ってみましたか?」と聞くと「いや、まだですが、間違いありません」というやり取りがあった。とりあえず場所だけを正確に聞いておいた。
 自宅団地にはわずかに帯状に雑木林がある。教えてもらった場所に行ってみると、落ち葉の堆積した辺りから確かに妙なものが出ている(a, b)。一見したところまるで冬虫夏草である。しかし掘り下げてみても虫体はどこにもない。
 持ち帰ったものから先端付近の断面を切り出して見た。冬虫夏草とはまるで違う(c)。倍率を上げてみると、胞子は球形で大きな油滴を持っている(d)。組織にはクランプがあり(e)、担子器はとても細長く担子柄を2つ持っている(f)。となると、これはカレエダタケ科のきのこだろうか。それにしても確かに紛らわしい姿をしている。

2003年6月27日(金)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
 先の川越には10cmほどの高さのテングツルタケ(a)が何本も出ていた。持ち帰ったものの、うかつにも冷蔵庫の野菜籠に放置して忘れていた。帰宅後に傘の一部をスライドグラスに伏せておいたので胞子紋だけはとれたが、今朝検鏡しようと思ったらヒダがクシャクシャになって小さな白い蛆虫がウヨウヨしていた。結局そのまま台所の流しに捨ててしまった。
 胞子を水も何も使わずに見ると、やや潰れた紙風船のようだ(b)。そのままの状態でスライドグラスの下に注射針を使って水を注いだ。すると大きな油球などもみえてきた(c)。この両者は同じ胞子を同じ位置で見ているのだが、いわゆるドライマウント状態の胞子はこれはどまで小さくみえる。さらにメルツァーを注ぐと、さすがに胞子が泳ぎだし同じ位置を保って撮影することはできなくなってしまった。そして、サイズは再び小さめになった(d)。浸透圧の関係だろう。胞子表面にも軽くシワがよっている。そして、内部の油球などは見えなくなった。

 Yahoo!BBが急に繋がらなくなった。Yahoo!BBサポートセンターの話では、齟齬を生じてしまったIPアドレスの解放にはまる一日が必要であるという。DHCPサーバーのリース期限は24時間だという。やむなくモデムの電源を24時間オフにすることにした。この間は自宅のファイルサーバーには、ネット上からはアクセスできない。つまり「今日の雑記」などで多くの写真が表示されない。ミラーサイトを毎日連動させて運営するのは結構しんどい。いっそのこと再度開通して正常に機能するまで「今日の雑記」は休みにしよう。1〜2日程度ですむはずだ。自宅WEBサーバーの再構築はそのあとの作業としよう。

2003年6月26日(木)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
コバヤシアセタケでもツボアセタケでもなかった!
 
 川越の雑木林は雨を待っているかようにテングタケ科やイグチ類の小さな幼菌が地面からわずかに顔を出していた。しかし普通に歩いていてもほとんど気づかないほど小さなものばかりだった。その一方でアセタケ、チャワンタケなどは結構見られた。
 コバヤシアセタケのように見えるきのこがあったので、周辺を見回すと束生した群れがあちこちにある。コバヤシアセタケは普通こういう出方はしない。柄の根元をみるとかなり球根状に膨らんでいるものもあったので、あるいはツボアセタケかと思って持ち帰った(a, b)。胞子紋は茶褐色。胞子をみると明らかにコバヤシアセタケとは違う(c)。どちらかといえばツボアセタケに近い。
 ヒダ切片は位置決め用の極低倍率レンズでも、側・縁シスチジアがよくわかる(d)。やや倍率を上げると側シスチジア(e)、縁シスチジア(f)の姿を明瞭に捉えられる。担子器(g)の基部にはクランプがある。縁シスチジアは嚢状で多数密集している。これはコバヤシアセタケともツボアセタケとも違う。側シスチジアは薄膜で先端に結晶状のものはついていない(h)。これまたよくみるわりに、名無しのアセタケなのだろうか。あるいはアセタケではないのか。

 いわき市の奈良俊彦氏から海浜に発生するきのこ2種についての、詳細な報告をいただいた。非常に内容の濃い力作である。スナジフミヅキタケ、スナジナヨタケという仮称で、肉眼的・顕微鏡的特徴が詳細に記述されている。いずれも氏の地元のいわき市で採取されたものだ。これらのきのこは関東・東海地方の浜でも観察できる。海辺の砂浜には実に多くのきのこがみられる。

2003年6月25日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 今朝は久しぶりに待望の雨、早朝の屋外歩きをやめて昨日採取したきのこを観察した。川越の雑木林は全体にかなり乾燥していてきのこは少なかった。先週の土曜日に埼玉きのこの採集会でムラサキヤマドリとアカヤマドリがそれぞれ一本ずつ採取されたというが、夏のきのこはまだほとんどみられず、ようやくテングタケ科、イグチ科のきのこがちらほら出てきだした。ベニタケ属のきのこが多く7〜10種類が確認できた。チチタケ属は数種類を数えるのみだった。
 崩れて地面に倒れたクロハツからヤグラタケ(a)が出はじめていた。傘表面の厚膜胞子(b)はとても大きくて面白い形をしている。担子胞子はそれにくらべるととても小さい。担子器(c)の先に見えるのは未熟胞子だが、成熟しても大きさはあまり変わらない。
 たいていはベニタケ科というと見なかったことにして素通りしてしまうのだが、今回はヒビワレシロハツ(d)とクロハツを持ち帰った。10分ほどで十分な量の胞子紋がとれたので、それをメルツァーで染めて見た(e)。担子器(f)をていねいに見たのは久しぶりだった。
 ムラサキヤマドリタケは無かったが、大きなヤマドリタケモドキ(g, h)がでていた。周囲をよく見ると地面からわずかに顔をだした状態の幼菌があちこちに見られた。一雨くれば一気に乱立しそうだ。管孔部を薄切り(i)にして、その辺縁部を拡大してみる(j)と担子器がビッシリと並んでいる。これも先のものと同じく胞子(k)、担子器(l)を並べてみた。

2003年6月24日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
 梅雨だというのに昨日も夕方わずかの雨が降ったのみでお湿りとは程遠いので、今朝は外出せずに、先に採取したマユハキタケの胞子を覗いてみた。胞子を水でマウントすると、水をはじいて団子状態になってしまう。ホコリタケやヒメツチグリなどもそうだが、こういった仲間はエタノールでマウントすると上手くいく。ただし、観察は手際よくやらないとすぐに蒸発してしまう。エタノールは純粋なものより、市販の消毒用アルコールがよい。これだと70〜85%のエタノールだ。
 スライドグラスに胞子を落とし、そこにエタノールを注いだ。柔らかくて細い柄付き針で軽くかき回すと胞子が均一に広がってくれた。小瓶やフィルムケースなどにエタノールを入れ、そこに胞子を落としてからキャップを閉め、軽くシェイクするのもよい。胞子でやや着色された液をスライドグラスに滴下してカバーグラスをかぶせるとできあがりだ。
 a, b は焦点位置を変えて撮影したものだ。隆起した条線が胞子をグルリと取り巻いている。c は、5分ほど放置してしまったためにアルコールがすっかり蒸発してドライマウント状態となってしまったものだ。小さな毛糸球のように見えるが、こうなると表面模様や、胞子サイズははっきりしない。d は刷毛の部分を構成する菌糸束をばらしたもの。胞子を採取した個体は完熟成菌だったので、すでに子嚢は完璧に消失してしまっていた。幼菌か若い成菌でないと球形をした子嚢の姿をみるのは難しい。最近採取したサンプルには若い子実体がなかった。

2003年6月23日(月)
 
(a)
(a)
 先に東松山市で採取した大きなアセタケはどうやら Inocybe praetervisa 近縁種のようである(雑記2003.6.19)。このきのこについては、手許の図鑑では、J.Stangl "Die Gattung Inocybe in Bayern" 126(p.314)、T.Kobayashi "The taxonomic studies of the genus Inocybe" 130(p.90)、R.Courte. & R.Duhem "Mushrooms & Toadstools" 1083(p.322)、スイスのキノコ図鑑Vol5. 89(p.100)などに詳細に記載されていた。ていねいに読んでみると記述とかなり一致する。ただ、北大総合博物館の小林孝人氏によれば、かさの表面がささくれて典型的ではないそうである。写真(a)は同じ場所で2001.6.17に採取したもので背丈18cmほどもあった(雑記2001.6.20)。
 
 クロコブタケと
 チャコブタケ

 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 早朝の自宅団地を20分ほど歩いてみると、カワラタケ、サルノコシカケなどの硬質菌に混じって、クロコブタケ(a)、チャコブタケ(d)がやけに目に付いた。ややミイラ化しはじめているが子嚢殼はまだしっかりしている。朝食をとりながら黒い塊状のきのこ2種を覗いて楽しんだ。
 クロコブタケを切断してみても内部に環紋はない(b)。一方チャコブタケの切断面には同心円状の環紋が見られる(e)。顕微鏡で覗いてみると両者ともに子嚢にはアミロイドのリングが見られる。表面は単調でつまらないきのこだが、ミクロの世界は意外と美しい。クロコブタケの胞子(c)に比べると、チャコブタケのそれ(f)はかなり大きい。写真は載せなかったが胞子には縦に顕著なスリットが見られる。
 身近にこれといったきのこがない時期でも、マメザヤタケはじめこれらXylariaceaeの仲間ならほぼ通年いつでも楽しむことができる。振り返ってみると、この両者はこれまでにも何度も取り上げていることに気がついた(雑記 2002/6/7同 2002/10/20同 2003/1/13)。顕微鏡は持っていても、この仲間の子嚢をみたことのある人はかなり少ないだろう。メルツァー液がなくともヨウ素入りのうがい薬で感動的なアミロイドリングがいつでも見られる(同 2002/12/22)。

2003年6月22日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 昨日菌友らと3人で千葉県内房の浜を歩いてきた。快晴無風でカンカン照りの浜辺は死ぬほど暑かった。去る6月7日(雑記2003.6.8)に出会ったケシボウズ(a, b)はほとんどその姿を変えず直立していた。心持ち白っぽくなっていたが、2週間程度では風化による変化はほとんどないのだろう。きのこの姿は前回よりもはるかに少なかった。
 6月7日にもダンゴタケ属(Bovistella)らしき菌にであったが、今回もまた少し異なる(?)もの(c, d)に出会った。先のものは胞子に微疣がみられた(雑記2003.6.9)が、今回のものは平滑に見える(e)。弾糸(f)などは先のものとあまり相違はない。
 カヤネダケ(g, h)、スナジクズタケ、フミヅキタケ属の菌は相変わらず多数発生していた。浜辺でモエギタケ属らしきキノコ(i)にであったのは初めてだった。一見小型のサケツバタケ、あるいはチャモエギタケのように見える。胞子は紫褐色だが(j)、KOHやアンモニアなどでマウントすると黄褐色になる。ヒダには明瞭なシスチジアは無く、クリソシスチジアもみられない(k)。担子器(l)やヒダ実質(k)を見るために切片を切り出したが、多数の砂粒を噛んでいて思ったよりも面倒だった。

2003年6月21日()
 
画像非表示 ← 使用料未納のため解約 !?
 
 6月18日から3日間、多くの写真が表示されない事態が続いたが、原因が判明した。「使用料未納のため解約処分」としてコンテンツプロバイダのサーバーから削除され解約されていた。払込みを忘れたのか、期限内に払い込まなかったのか、いまとなってはわからない。いずれにせよ削除されてしまったファイルは戻ってこない。
 とりあえず昨日夕方、応急処置として画像ファイルの新規設置先を契約しリンク先を変更した。およそ4000枚のHTMLファイルに修正を加えてアップしなおすのは面倒な作業であった。とりあえず画像は再び表示されることになった。しかし、酩酊状態での作業ゆえ、部分的に画像が表示されないケースもあるかもしれない。その場合はMirror Siteを利用してもらえれば幸いである。
 先にスパムメールの踏み台にされたため自宅サーバーを閉鎖した。今回あらたにLinuxによるWEBサーバーを構築して運用再開することにした。今回からは厳重なセキュリティ確保と、定期的なログファイル解析をしてチェックしながら運用して行こうと考えている。
 昨日の秩父地方は思いのほか乾燥気味であった。例年のように鮮やかな姿のキヌガサタケが見られるかどうかは、今後の雨量にかかっている。
 
日光のオオワライタケ
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
 先に日光で採取してきたオオワライタケ(a)の検鏡データの一部を取り上げた。傘表面に30%KOHをかけると直ちに赤黒色に変色した(b)。胞子(c)の表面には微細な疣がある。ヒダ切片(d)を切り出してみると、一見したところシスチジアの類は全く見られない。ヒダの側には担子器がずらっと並んでいる(e)。ヒダの先端をよく見ると、小さなシスチジアがあった(f)。低倍率ではシスチジアの存在はわからない。先端が風船のように膨らんだフラスコ型をしている。菌糸にはクランプがある(g)。担子器の基部にもクランプが見えた(h)。
 検鏡後に4〜5本が束生した株をさっと茹で、芥子醤油をつけて酒の肴にした。舌先にやや苦味が残った。1時間ほどして顔面の神経が軽く痙攣するような症状が現れたが、それ以上には進まなかった。無論幻覚などは味わうこともなかった。もっとも、アルコールの酔いがまわってその前に眠くなってしまったので、目が覚めたときには症状も消えていたのかもしれない。
 地域によっては熱湯に通したあと冷水で晒して食用にしていると聞く。確かに、こういった処理をすると苦味はわずかに残るが、毒成分もかなり希薄になるのか、中毒症状は緩和されるようだ。以前、同様の処理をして食べたときには顔面の神経痙攣などは全く起こらなかった。しかし、わざわざ「毒」とされるものを食べることはない。

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