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日( )

2004年8月10日(火)
 
メールに受信制限
 
 データが吹っ飛んだのに伴い、知人、友人、菌類関係者らのメールアドレスもわからなくなってしまった。ここ10日ほどは受信したメールに返信を書くのがやっとであった。旧式ノートパソコンでは、添付ファイル付きのメールは受信にとても時間がかかる。「固まってしまった」のかと思うほどだ。エクセルファイルやワードファイルですらとても重い。さらにそれらを開くのにかなり待たされる。Windows95時代初期に標準スペックだったノートパソコンにとって、画像ファイルはかなり荷が重い。今朝はついに、メールソフトのオプションで「受信サイズを制限する」設定を加えた。こうしないといつになってもメール受信が終わらない。

2004年8月9日(月)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 昨日菌友4名で上州武尊北麓のブナ林を散策してきた。ツキヨタケ(a〜c)が立ち枯れのブナ一面に発生している姿をいくつも見ることができた。真っ暗な場所に置くと淡い蛍光色を放っている。ほとんどキノコはないと思って出かけたのだが、多くのキノコにであうことができた。
 ヒメベニテングタケツルタケカバイロツルタケドクツルタケコガネテングタケヒメコナカブリツルタケ、タマゴタケモドキ、シロツルタケなどのテングタケ科をはじめ、ヤマドリタケモドキ、コゲチャイロガワリ、アシベニイグチなどのイグチ類、多数のベニタケ科きのこ、そしてチチタケ、と思いの外ブナ林ではきのこが豊富であった。
 しかし昨日最も印象深かったのは、熊が木登り(d)をする姿を身近で見ることができたり、さらには樹上でのんびりくつろぐ姿を4〜5メートルの至近距離でじっくりと観察することができたことであった(e, f)。10分間ほど身近で挨拶(?)を交わしたが、とてもやさしい穏やかな表情をしていた。不要な刺激を与えることになるのでフラッシュをたくことができない。さらに逆光のため残念ながら熊の表情を捉えることができなかった。
 なお、ツキヨタケの蛍光色写真は、"Gallery ryna"のryna君に撮影していただいた。デジカメのEOS10Dによる映像である。

2004年8月8日()
 
LAN接続ハードディスク
 
 注文していたハードディスクが届いた。BUFFALO製LAN接続のもので250GBの容量をもっている。1000BASE-Tにまで対応しているが、自宅のLAN環境は10BASE-Tである。せめて100BASE-TXにしたいところだが、ルータから始まってハブ、ケーブルのすべての交換が必要だ。そのための時間も経費もない。確かにいまどき10BASE-Tでは、転送速度はかなり遅い。
 きのこの写真をバックアップしたCD-Rはほぼ80枚ほどになる。昨日からこのCD-Rを旧式ノートパソコンを使ってLAN接続のハードディスクに転送を開始した。既にのべ20時間以上が経過するがまだ30枚ほどしか転送が終わっていない。CD-Rからの読み出しは遅いし、さらにCPUの能力は低い、LAN環境も劣悪。これでは転送完了まではまだ数日かかりそうである。注文したパソコンが届くのはまだ10日以上先である

2004年8月7日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 8月1日(日)、日光に行ったときのメモである。従来なら定点観察のための日光であるが、先日は気分転換が主目的であった。これまでの記録を失って、これからどうしようかと考えあぐねている状態のママ、とりあえず出かけてきた。
 今年の日光のきのこ発生はかなり悪い。ホシアンズタケは脱色状態で全体が白いものが目立ち、タモギタケは全体に貧相である。地上生のタマチョレイタケは菌核の生育が悪く、全く菌核を持たないものがいくつもあった。
 これら写真類をパソコンに取り込み、リサイズするのには1〜1.5時間ほどかかった。昨日夜ウンザリしながらネット上にアップした。やはり写真はしばらく控えた方が賢明のようだ。
 これはベニチャワンタケ科のきのこであるが、種名まではわからなかった(a〜c)。幼菌をみるとミミブサタケを思わせる(d)。ミミブサタケあるいはオオミノミミブサタケなどと比較して、非常に肉厚である。全体が厚さ3〜4.5mmほどもある。地下の菌核は不明瞭かほとんどない。
 胞子を水(f)、コットンブルー(g)、フロキシン(h)で見た。弾糸の形態も同様である(i, j)。さらに、弾糸の基部から中央部にかけて、隔壁の周囲にクランプのような組織が多数見られる(k, l)。オオミノミミブサタケとするにはやや躊躇せざるを得ない。

2004年8月6日(金)
 
単なるドライブ?
 
 昨日、埼玉県秩父市から長野県川上村、山梨県白州町と回ってきた。雨の中を450キロメートルほど走ったが、ほとんどきのこの姿がない。立ち寄り先は例年の今頃ならば、イグチ類やテングタケ類が多数見られる所である。今年の発生状況の悪さにはあきれるほどだった。
 当初は秩父地域だけを観察するつもりで三人で出発したのだが、結果的には八ヶ岳山麓を走り回る羽目になってしまった。採取したきのこは皆無であり、結果的には単なるドライブになってしまったが、久しぶりに涼しい気候の中で精気を養うことができた。

2004年8月5日(木)
 
習慣! CFカード初期化
 
 画像を扱えるパソコンが手元になくなってしまったので、このところ撮影してもハードディスクに格納できず、CF(コンパクトフラッシュカード)やUSBメモリーに納めたママにであった。これはしかしはなはだ危険な処置であった。従来の習慣でカメラを持って出かける時に、何も考えずついフォーマットをしてしまったのだ。このため、7月末〜最近撮影した生態写真や顕微鏡写真をまた失ってしまった。こういうのを、泣きっ面に蜂というのだろうか。
 8月1日に日光で撮影した画像ファイルも、一部USBメモリにコピーしたが途中でやめにしていた。そのことを忘れていて、CFは既に空であると思いこみ、フォーマットしてしまった。
 昨日は何枚もプレパラートを作ったが、結局一枚も撮影はしなかった。撮影しても、それをパソコンにコピーする時間がとれない。旧式パソコンではハードディスク容量ばかりではなく、転送に膨大な時間がかかる。かといってスケッチする時間もとれない。

2004年8月4日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 川内村で採取したアイタケ(a)の胞子をみた。ベニタケ科といえばメルツァー液である。何も考えずにスライドグラスに落とした胞子はメルツァー試薬でマウントした(b, c)。以前、メルツァー液がないときにうがい薬のイソジンを使ってアミロイド反応を見ていた時期がある。なお、ベニタケ科の胞子観察においてはフロキシンはほとんど役に立たない(e, f)。
 ベニタケ属、チチタケ属に関しては残念ながらイソジンなどのヨウ素入りうがい薬はメルツァー試薬の代用にはならない(d)(雑記2003.12.19)。子嚢菌の場合にはメルツァーの代役としてイソジンやルゴールを使うことが可能だ(同2002.12.21)。

 今朝はこれらの画像をパソコンに取り込むのに非常に時間がかかった。その画像をリサイズするのにはさらなる時間がかかり、途中でやめようかと思った。やはり画像を扱うには最低限のスペックが必要である。新しいパソコンが届くのは18日以降!

2004年8月3日(火)
 
データのバックアップ
 
 これまでは定期的に重要データと菌類関係の差分をバックアップソフトを使ってCD-Rに焼いていた。しかし、フルバックアップのCD-Rが完璧でないと差分だけあっても復旧できない。今回はフルのオリジナルが読み出し不能であった。バックアップ専用ソフトなど使わず、単純にその時点の内容をコピーする方が賢明だったようだ。
 各プロバイダのアカウントとパスワード、FTPサーバー名、メールサーバー名などは別途USBメモリに保存し、紙媒体にもプリントアウトして保存してあった。一部のメールアドレスなどもプリントアウトしたものがあった。今回はこれが非常に役だった。
 サーバーとして使用しているパソコンは低スペックのため画像処理には向いていない。手持ちのノートパソコンはメモリも32MB、ハードディスク容量も10GBというものである。Windows95時代にはこれでも「大容量、大メモリ」だった。現在はWindows98がかろうじて動いている。
 新たにLAN接続の外付ハードディスクを注文した。今後はバックアップ専用ソフトは利用せず、この外付ハードディスクに定期的にコピーをとり、時々CD-Rに焼くことにしよう。

2004年8月2日(月)
 
痛恨2!
 
 台詞.........忘れた・・・・・・・・・・・やはり、後日のために記録しておこう。この部分は、旧式ノートパソコンを緊急にネットに繋いで使えるようにしてアップした。

 メインパソコンご臨終の主因はマザーボードと電源だった。そのためハードディスクも壊れてしまった。ハードディスクのデータはどうやっても読み出し不能。専門業者の見積りでは60%の可能性でデータ吸い出しは可能だが、50〜200万円ほどかかるという。
 「きのこ雑記」はプロバイダからダウンロードした。旧式パソコンで4〜5時間ほどかかった。ほぼ完成していたTulostoma adhaerans、T. kotlabaeの論文案も失った。基礎データからなくなってしまったから再現は無理だろう。ここ1年ほど毎月通って観察してきたT. fimbriatum var. campestreの記録も失った。それにしても、海外の研究者とやりとりしてきたメールの喪失が痛い。
 せめてもの救いは、画像ファイルにはほとんど影響がなかったことだ。以前に検鏡データのほとんどを失ってから、画像ファイルだけは定期的に2通りの媒体にバックアップをとるようになっていた。しかし、日常的な記録類はきちんとバックアップをとることをしていなかった。

 今日はネット上からパソコンを注文した。新しいパソコンが届くのは18日以降だという。

2004年8月1日()
 
痛恨!!
 
 パソコンがついに起動すらしなくなった。昨日は故障の原因追及と、ハードディスクデータの救い出し作業で一日が終わってしまった。バックアップCDも物理的損傷で使用不能だった。最近数年間のほとんどのデータが昨日をもってご臨終となった。昨日のすべての作業は徒労に終わった。メールの送受信もしばらくはできない。

まるで電脳社会の末期を見ているかのようだ。

 「今日の雑記」はとりあえずしばらくお休みである。今はまだ再開のめどはまったくたたない。

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