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昨日早朝千葉県内房の浜に定点観察に行ってきた。前回の観察時から何も変わっていないだろうと推測されたが、万一ということもある。あまり乗り気ではなかったが、しぶしぶ往復300kmの行程を走ってきた。せめて往復150km程度なら気が楽なのだが。 連休ということもあり早朝にもかかわらず、すでに海水浴客もチラホラみられた(a)。ここを起点に、浜を約1000〜1200メートルほどジグザグに歩いて観察した(b, c)。例年なら必ずといってよいほど見られるスナジクズタケもカヤネダケも全く見られない。わずかにナガエノホコリタケのミイラを数十個見つけただけだった(d, e)。まだ、ケシボウズの幼菌は発生していない。 昨年は今の時期、あちこちで多数のケシボウズの発生を確認できたのだが、今年はかなり様子が違う。雨不足と異常高温が影響しているのだろうか。昨日午後はPCにアプリケーションのインストールをしたり、各種環境設定をしているうちに暗くなってしまった。今日明日のうちに復活PCのバックアップCD-Rを作成しておかねばなるまい。 |
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千葉県の海岸に行ってみるつもりだったが、PCの修復に時間がとられそうなので、近場での観察に変更した。川越市、大井町、三芳町と埼玉県南部の保護林数ヶ所を歩いてみたが、きのこの姿がほとんどなくまったくの無駄足であった。 新たに購入してきたハードディスクをフォーマットしている間に、先日持ち帰ったキヌガサタケのタマゴ(a, b)のグレバの部分をつまみ出してプレパラートにした。この仲間の担子器は細長く透明なので、水でマウントしただけではかなり見にくい。そこでフロキシンで染めて撮影した。しかしやはり明瞭な姿を捉えることはできなかった(c〜e)。なお、キヌガサタケのタマゴとはいっても、十分に熟したタマゴ(f)とは大きさも色もかなり異なる。 ハードディスクのフォーマットの後、WindowsXPをインストールし、索引作成システムnamazu一式を構築した。ネットへの接続のための設定を済ませ、PhotoshopとFTPソフトを入れたので何とかこの映像をアップすることができた。ActivePerl、pLaTeXシステム、mailソフト、エディタ類などアプリケーション類のインストール作業までは手が回らなかった。 |
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昨日は日本菌学会関東支部の集まりがあった。来年の日米合同学会(MSA/MSJ2005)の進行状況について、担当責任者から直接知ることができた。横浜市のビール工場で楽しく飲むことができたが、PCの修復は全くできなかった。今日は早めに何とかせなばならない。まず最初にすべきことはハードディスクの購入である。しかしその前に千葉の海岸の観察だろうか。 | ||
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日常中心的に使用しているPCがどうやっても起動しない。調べてみた結果はC:ドライブとしてWindowsXPのシステム一式を格納しているハードディスクのクラッシュであった。今朝観察したキノコのメモを記述しようとしてPCの電源を入れてみて初めて気づいた。 2003年1月にそれまで使用していたPCのマザーボードが破損したので、新しい機種に入れ替えて1年半になる(雑記2003.1.18)。とはいっても、起動ドライブのハードディスクはそれまで使用していたものの流用である。これは、2002年9月の購入なので、ほぼ2年弱で破損してしまったことになる(雑記2002.9.19)。ハズレ品だったのだろうか。 昨日に引き続いて、再びPCの復旧作業にかからざるを得ない。まずは、新たにハードディスクの購入からである。昨日使えたバックアップCDが読み出しエラーで使用できない。したがって、再びゼロからの再構築となる。きのこ観察は一時中断である。 今朝は久しぶりに4年前の古いノートパソコンを使ってアップロードした。FTPソフトを導入しLANカードを差し込んで、ようやく雑記のアップをすることができた。 |
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このところ自宅で自由に使える時間がほとんどとれない。冷蔵庫に放置された状態で眠っているサンプルが増えた。写真の虫草(a〜c)はいわき市で6月27日に採取したもの、(d, e)は7月12日に富士山で採取したものだ。いずれも「クリーニング」もしていなければ、「頭部を切り出し」ての検鏡もしないままに時間だけが経過してしまった。いずれもホストはセミである。 ふだんは虫草に出会っても「見なかった」ことにして通り過ぎることが多い。「ギロチン」することなく掘り出すのが面倒なのと、持ち帰っても「クリーニング」すべきか「切断して検鏡」すべきか迷うからである。写真の2個体は「掃除」を放棄して今朝検鏡するつもりだった。 昨日WindowsXPがウイルスにやられて起動不可となってしまった。復旧のためのすべての試みは徒労に終わった。うかつだったが、マクロ付ファイルを開いたのが原因だった。やむなく、ずっと以前クリーンインストール直後に作成したバックアップCD-Rから復旧した。 アンチウイルスソフトが入っているからといって安心していられない。システム領域(C:ドライブ)とデータ領域(D:ドライブ)を分けて使っていることが幸いし、データはすべて無事であった。でも、復旧したのはたった今(am5:45)。今日は眠い一日となりそうだ。 |
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今年の秩父地方ではキヌガサタケの発生がひどく悪い。日曜日と月曜日に発生したという連絡をいただいたので昨日出向いてみた。出会えたのはまだごく若い幼菌ばかりであった(a, b)。このあと埼玉県立自然史博物館に寄った後、皆野町の美の山に行ってみた。 さる7月4日にはきのこの姿が非常に少なかったと聞いていたが、昨日は少し様子が変わっていた。いたるところに、コテングタケモドキ(c, d)がみられた。黄色いイグチ(e, f)も道脇にかなり多く発生していた。やや乾燥気味ではあったが傘径20cmを超える大きなイグチがあった(g, h)。切ってみるとかなり虫が入っていたが、どうやらニセアシベニイグチのようである(i)。 柄の網目が鮮やかなイグチが多数あった(j〜l)。全体に明るい茶褐色をしており、傘表皮はビロード状である。ススケヤマドリタケないしススケイグチのように感じたが、まだほとんど調べていない。一頃に比べると秩父地方でもきのこはかなり見られるようになっていた。 |
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7月12日に砂浜での合宿を終えた帰路、富士山の山梨県側に入った。なじみの林道の途中は、間伐のためにハナビラタケ、クロカワなどの発生は数年間お預け状態となりそうだ。その先の分岐周辺は4〜5年前の伐採跡もすっかり落ち着いて、いろいろなキノコが発生していた。 50メートル四方くらいの範囲を短時間歩いただけで、幾つかのイグチ(a〜f)、テングタケ科、ベニタケ類、ハナビラタケ、虫草などを観察することができた。合宿から持ち帰った標本の検鏡などに追われて、富士山で採取したイグチ類、虫草類、アセタケ類などには手が回らない。 (a, b)のイグチは幼菌だったのか胞子紋は全く落ちなかった。一部切り出した管孔部切片にも胞子はほとんど見られなかった。孔口部は紅色で管孔は黄色、傘肉や柄は傷つけるとすみやかに青変する。バライロウラベニイロガワリによく似ているが、決め手に欠ける。 (c, d)は傘表皮はビロード状、孔口部は赤色で管孔は黄色。傷つけると直ちに青変し後褐色に変わる。かろうじて胞子だけを撮影した。(e, f)は傷つけても変色しない。これも胞子だけを撮影した。これはコガネヤマドリとしてよさそうだ。 |
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7月10〜12日の三日間、静岡県福田町の海浜で実り豊かな(かなりマニアックな?)合宿を行うことができた。集まった仲間は京都、三重、愛知、東京、埼玉、福島などから計15名。初日は分類学概論、腹菌類総論、ホコリタケ科概論、ケシボウズタケ科概論などを勉強し、翌朝、全員で猛暑の海浜を歩いてケシボウズを採集し、顕微鏡で観察などをした。 雨無し梅雨の影響か、読みを大幅に間違えてしまい、ケシボウズタケ属に関しては今年発生した子実体はほとんど無かった。10日の浜岡砂丘でもミイラ(a, b)を観察しただけであった。しかし、ドングリタケ属(c)は最近発生したものをいくつも採取することができた。 合宿二日目(7/11)、福田の浜で早朝5:00前から朝食時間前まで、浜に繰り出してケシボウズを採取した(d, e)。残念ながら今年発生したケシボウズに出会うことはできなかった。朝食後は皆で顕微鏡を使って観察実習を行った。 二日目の昼、とても興味深いものに出会った(f)。「こりゃきっとワタゲケシボウズタケだ」、そんな話題を提供してくれた楽しい姿を写真に納めた。なお、今回の合宿でプロジェクタの扱いに関して、関西菌類談話会の丸山さん、佐久間さんには貴重なアドバイスをいただいた。この場で改めて感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。 |
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