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日( )


2006年1月10日(火)
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(e)
(e)
(f)
(f)
(g)
(g)
(h)
(h)
(i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
 この連休中に仲間5名で茨城県ひたち海浜公園の砂地生菌類の調査に行ってきた。この時期、出ているきのこはきわめて少ない。砂丘部のあちこちにはウサギの糞が多数みられる(a)。よく見ると糞からハチスタケが出ていた(b, c)。頭部の径0.6〜1.0mmほどの小さな子実体ばかりである。ルーペで見るとその名の通り蓮の実のような形をしている(d)。一般に風の強い砂地帯に出るハチスタケは柄がとても短い。
 さらに、ウサギの糞に混じってケシボウズの仲間も出ていた。わずかに砂をどけてみると白い柄がみえた(e)。頭部は砂をまとった厚い外皮に被われている。掘り出してみると最近発生したものであることがわかる(f)。おそらくウネミケシボウズタケだろう。
 この日は、他にも砂丘部でマツカサキノコモドキ、ニセマツカサシメジなどのハラタケ目や、何種類かのヒメツチグリ科(g, h)、ホコリタケ科のきのこも見られた(i, j)。これは無性基部がなく、シバフダンゴタケ属のようにも見えたが、胞子・弾糸の姿からホコリタケ属のようだ(k, l)。

2006年1月9日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
 写真は菌懇会で使われているきのこ記載シートである。ハラタケ目(a, d)、イグチ類、ベニタケ科、ヒダナシタケ目(b, e)、チャワンタケ類(c)などとおおざっぱに5種類のシートがあり、基本的なことをいくつか知っているだけで、誰にでも記載ができるように配慮されている。多くは左側に形態的記載、右側に顕微鏡的記載を記述するようになっている。
 全国的に統一的な記載シートを作ろうという考え方がある一方で、そういったものは不要とする考え方がある。いずれにせよ、記載シートについては、必要性の有無から始まって、記載項目の選択その他で多くの問題をはらんでいる。それはさておいて、いわゆる「きのこ」型菌類は複雑で多用な形態をしているので、おのずと記載事項も変化に富むことになる。
 あらためて、傘と柄をもった菌類の記載に必要な形質を見ると、実に多岐に渡っている。肉眼でも顕微鏡下でも、観察しなくてはならない部位はかなり多い。見方を変えると、種の同定にあたって使用可能な分類形質が多数ある、ということになる。多数の状況証拠を得て検索表などを利用すれば、属レベルまでの判定は比較的楽にできるということにもなる。

2006年1月8日()
 
きのこ記載シート
 
 きのこ同定の場でしばしば見られる光景がある。多くの図鑑をとっかえひっかえ開いては、そこにある写真や絵と実物を比べて、よく似ているものを探す。その後はじめて、図鑑などに書かれた説明文を読む。それを目の前のきのこにあてはめてみる。あわなければまた同じ手順を繰り返す。納得できればそこで名前が付く。いわゆる「絵合わせ」である。
 何も絵合わせが悪いといっているのではない。きのこに関心を持った初期には、これはとてもよい方法だ。市販の図鑑類の多くが、場所別、季節別、形態別、傘の色などにしたがって分けてあるのもそれなりの合理的な理由がある。とっつきやすいしわかりやすいのだ。さらに言えば、とっつきやすくわかりやすくなければ、本は売れない。
 しかし、多少なりともきのこついての知識が増え、いま少し体系的にきのこのことを知りたいと思った途端に、この方法はすぐに行き詰まってしまう。入門時に楽だった方法は、体系的にきのこを学ぼうとする場合、もっとも迂遠で無駄の多い方法になってしまう。
 たとえば、傘と柄をもったきのこについていえば、ていねいにきちんと観察さえすれば、かなりの確かさで属レベルまでの同定が可能である。どこをどのように観察すればよいのか、その手がかりを与えてくれるのがきのこの記載シートである。よくできた記載シートを使えば初心者でも、必要な観察ポイントを漏らすことはない。その意味で記載シートには大きな意味がある。

2006年1月7日()
 
寒い冬
 
 この冬は全国的に雪が多く、寒さの厳しい日が続いている。例年だと、今頃でも近場の公園のウッドチップから何かしらきのこが出ていたが、今年はかなり様子が違う。昼頃になっても公園のウッドチップは凍てついたままである。表面は乾き切っているが、内部をかき分けてみると凍っていた。これではヒトヨタケ科のきのこも出そうにない。昨日も自宅団地周辺を探索してみたが、干からびきった硬質菌、コチコチに硬いアラゲキクラゲしか見られなかった。

2006年1月6日(金)
 
テキストデータ
 
 重要なデータや日常の記録類は、基本的にテキストデータで保存している。一定の書式・形式が要求される場面や、形の整ったプリントアウトが必要な場合にだけワープロソフトや表計算ソフトを利用する。したがって、最も頻用しているのはエディタである。
 アプリケーション依存ファイルは使い終わると破棄してしまう。だから、パソコン中にはWordファイル、Excelファイル、パワーポイントファイル、一太郎ファイルというものはテンポラリファイルとしてしか存在しない。そのため時々困ることもあるが致命的なことはない。
 仕事でExcelマクロやVBAを使わなくてはならない局面はしばしばある。しかし、保存する場合には結果をテキストファイルとして残し、元のマクロ付Excelファイルは捨ててしまう。マクロやVBAスクリプト類は保存せず、必要なら新たにまたゼロから作る。一見効率が悪いように思えるが、たいていの処理はVBAなどを使わなくてもできるものだ。
 テキストファイルにしておくメリットは多数ある。デメリットの方が少ないくらいだ。加工が必要な場合にはPerlやRubyを使えば、VBAの何倍も早く処理できる。おまけに、WindowsだMacintoshだ、Linuxだとプラットホームを気にする必要もない。

2006年1月5日(木)
 
眼科受診
 
 昨年春頃から白い紙などを見ると眩しく、さらに、このところ飛蚊症がとみに激しい。これは活字を読むのにかなりの支障をきたす。パソコンのディスプレイは輝度を落とすことによって、多少はごまかせるが、紙に書かれた文章ではそうも行かない。
 今朝は眼のあんばいがあまり芳しくないので、標本記載や早朝観察などはやめた。他の仕事は棚上げにして、あきらめて、これから眼科を受診である。

2006年1月4日(水)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
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(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 2006年元旦は中田島砂丘から遠州福田の浜を歩いて過ごした。例年正月の期間には、福田の浜に神様が出張してくる(a〜c)。鳥居は汀のすぐ近くに立てられる。ここには数キロメートルにわたって広大な砂浜が広がっている(d)。例年5〜12月中頃くらいまでは、スナヤマチャワンタケ、スナジクズタケ、アミスギタケをはじめ、多くの砂地生菌類が見られる。
 さすがに、元旦の福田の浜では、多くの菌類は乾燥のためかミイラ化していた。しかし、それらに混じって新鮮なケシボウズタケ属(e)やドングリタケ属(f)もみられた。

2006年1月3日(火)
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 今年は愛知県の鳳来寺山近くの赤引温泉で元旦を迎えた。のんびりとした朝を過ごしてから、静岡県浜松市の中田島砂丘(a)に向かった。ここは広大な砂丘が広がっていて(b)、その丘の所どころに何種類かのケシボウズが発生している(c, d)。
 水辺近くトベラのある広大な砂丘部には、昨年10〜11月に発生したと思える小さなものがいくつもみられた。写真では大きく見えるが、これらは頭部の径2〜5mmほどのものだ。
 やや防風林によった側の小丘の斜面では12月後半に発生したと思われるやや大きめのケシボウズが多数みられた(c〜f)。まだ外皮にすっかり被われた若い菌(f)から、柄がすっかり干からびたものまで、いろいろな成長段階のものが見られた。

2006年1月2日()
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 昨年12月31日から今年の元旦にかけて、仲間5名で愛知県渥美半島伊良湖岬周辺から静岡県の遠州灘の浜辺を歩いてきた。31日は渥美半島伊良湖岬近くで、友人等3名と落ち合い計8名で、旧フラワーセンタ近くの浜(a)と発電所脇の浜(e)を歩いた。
 この時期浜に出ているきのこといえば、ケシボウズタケ属、ドングリタケ属といった目立ちにくいマイナーなきのこしかない。予測していたよりも多くケシボウズの仲間がでていた(b〜d, f)。きちんとした同定はしていないが、少なくともTulostoma fimbriatum var.campestre、T. adhaerensをはじめ3種類ほどを観察することができた。
 発生時期は不明であるが、昨年10〜12月に出たと推測される。少雨のせいか、短時間のうちに乾燥が進み、柄などは細くなり縦皺が目立つものもかなりあった(d)。

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