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今日は菌懇会の総会があり、その後直ちに長沢栄史先生の講演会。インフルエンザがはやっているらしく、既に何人かから欠席の連絡が入っている。冬場の例会には、遠方に住む会員が何人も参加される。懐かしい顔に出会えるのが楽しい。今回の会場は新宿ではなく、駒込。間違えて生田に行かないように要注意だ。多分、今日と明日はきのこに触れる機会は全くない。ということは、今日の雑記もお休みかもしれない。 | ||
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今月11日に千葉県蓮沼海岸から持ち帰ったケシボウズ(a, b)をあらためてじっくり観察し、あわせてミクロの姿も撮影した(c〜e)。なお、(a), (b)は雑記2/12で既掲写真の再録(雑記2005.2.12)。 頭部は径4〜7mm、高4.5〜6mmで平滑。外皮は菌糸状だが、頭部下側にわずかに残るか、あるいは確認困難。孔口は径0.5〜0.8mm、筒状で内皮からわずかに突出する。柄の長さは20〜24mm、径2〜4mmで、基部にはツボ状に菌糸がまとわりついているものもある。発生直後の柄はさらに太かったと思われる。 胞子表面には微細な疣があり、疣の頭部は丸みを帯びている。針状をなしているようには見えない。弾糸には拳状節が多数あり、頻繁に分枝している。外見はケシボウズタケによく似ているが、胞子がやや異なる。Tulostoma kotlabaeのようであるが、このケシボウズの発生地については疑問が残るので記録としては採用できない。しかし、国内産であることは間違いなかろう。 |
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昨日さいたま市見沼区と大宮区の公園などに寄ってみた。見沼区では湯気の立つウッドチップの山からネナガノヒトヨタケ、クズヒトヨタケが顔を出しはじめていた。キクラゲ、アラゲキクラゲも久しぶりに肉厚のゼラチン質を見た。 大宮区ではトガリアミガサタケの非常に小さな幼菌が、落ち葉の下で息づいていた。まだ、背丈0.2〜0.8mmほどしかなく、ルーペで見ないと分からない。無論撮影は無理だった。昨年は2月24日に4〜6mmほどの背丈になっていた(雑記2004.2.25)。月末から3月上旬には落ち葉の上に小さなすがたをみせてくれよう。 |
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一昨日(2/15)朝、[キノコのフォトアルバム] 掲載のきのこ578種すべてに、下記のような一覧表を付け加えた。撮影した月には ○印 を表示するようにした。
たとえば、ナガエノホコリタケとモエギタケを比べてみる。ナガエノホコリタケでは4月以外のすべての月に撮影している。一方、モエギタケでは撮影データは10月、11月だけである。モエギタケは、7月と8月にも持ち帰ったが、撮影はしていない。 関心のあるものに対しては、観察頻度も高いし、撮影データも多くなる。一方、関心の薄いものは、わざわざ観察に出向かない、また、出会っても採取や撮影をしない。 さらに、きちんと同定できなかったものや、ピンぼけはアップしない。その結果がアルバムに現れている。だから、必ずしも発生傾向を反映しているわけではない。 |
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今の時期どこにでもよく見られるツバキキンカクチャワンタケを三通りのサイズで表示してみた。一つは従来の500x375ピクセル(a)、次に640x480(b)、さらに800x600(c)である。サムネールは従来と同じく、67x50ピクセルにした(a〜c)。 ほぼ同じ圧縮方法と率を使って保存してみると、ファイルサイズが(a)31KB、(b)51KB、(c)69KBとかなり大きくなる。確かに、(a)→(b)→(c)と見ていくと、細部が明らかに鮮明になる。(a)と(c)を同時に2枚並べると、違いは顕著である。 (a)と(c)とを数値で比べると、左右の長さで1.6倍、面積で2.6倍、ファイル容量で2.3倍ほどになる。(c)であっても、ブロードバンドの普及率が90%を越えた今、ダウンロードや表示までの時間はあまり考慮しなくてもよいのだが、問題となるのは、プロバイダのホームページスペースと収容先である。 |
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下の表はある接続業者によるネット接続環境調査である。サンプリングの偏りでISDNなどが小さめに出ているように思うが、傾向は把握できる。数字は%である。
2001年9月に接続環境をISDNからCATVに変更した(雑記2001.9.14)。自宅サーバーを稼働させるために2003年2月にはADSL(Yahoo!BB)に加入した(雑記2003.2.3)。 2000年8月にきのこ写真の基本を500x375と決めて、現在まで踏襲してきた。2000年頃にはまだISDNが主流であった。当初は、なるべく軽くするために、画像の掲載は一種一点に限っていた。それから既に満4年以上が経過して、インターネット接続環境は大幅に変わった。しかし、画像の基本サイズは当時のままである。ただ、一種類に対してサムネール(67x50)を多数載せることが可能となった。 今やすでに、90%以上の利用者がブロードバンド環境を利用している。それならば、きのこの写真についても、雑記2004.9.9でも試みたように、現在の500x375ピクセルより大きなものに変更することも視野に入れなくてはなるまい。 |
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2月11日に千葉県蓮沼村の砂地でウネミケシボウズタケとヒメツチグリ属のきのこを掘り出した。昨年12月の砂嵐で砂の層にすっかり被われた地帯である。地表から6〜8cmほどのところに、これらのきのこはすっかり埋まっていた。砂の重さでか、頭部はペチャンコに近い状態だった。孔口部から息を吹き込むと頭部が膨らんで丸くなった(a)。 頭部は径5mm、高さ7〜8mmほどで、全体に小さい。外皮は完全に裂開反転して、先端付近には菌糸マットがまとわりついている。孔縁盤は繊維状で軽く突出している。内皮表面は短い毛の生えた獣皮の様な印象を与える(b, c)。内皮の基部には短い柄がある(d)。 褐色の胞子は球形で表面には微細な疣状の突起がある(e)。やや厚膜の弾糸にはほとんど分岐がなく、隔壁も見られない。弾糸に微孔などは見られない。 |
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個人による従来型のホームページが下火になってきたという。維持・管理が面倒だからではなく、主たる理由は「ネタ切れ」だそうである。話題のネタに困り、半月に一回の更新が、数ヶ月に一度になり、やがて放置状態となるのだという。 「今日の雑記」も冬場はケシボウズの話題が増える。時折「ネタ切れですネ」というメールをいただく。冬場に話題が偏るのは、ネタ切れというより、この時期ほかのきのこがほとんど見られないことが主たる要因だ。 その一方で、ブログが急速に普及しているという。テレビでもブログ特集が放映されたり、新聞でも大きく取り上げられたりしている。ホームページを作成する知識はほとんどいらず、簡単に始められる。しかもトラックバックという仕組みが、次々にネットワークを広げていく。従来の掲示板とは全く異質の新しい媒体といえる。 1月末からブログを使い始めた。誰にも知らせていない。しかし、開設して数日も経ないうちにKINOKO WEBさんがすぐに気づた。RSSリーダーの威力だろうか? |
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昨日茨城県鉾田町から千葉県蓮沼町にいたる浜を歩いてきた。走行距離350キロ、歩行15キロほどだった。茨城県の浜近く丘陵地にはタブが多い。大洋村の社寺林で、タブの洞にマユハキタケが大きく育っていた。洞の深いところに多数出ていたのだが、カメラは届き難く暗いこともあり、やはりうまく撮影できなかった(a, b)。 鹿島灘を延々と歩いたが、きのこ類は全く見られなかった。千葉県野栄町の野手浜にはウネミケシボウズタケが出ていた(c, d)。前回観察時には何も無かった場所である。蓮沼村周辺の浜は、相変わらず昨年の砂嵐の影響がかなりひどく、砂地表にきのこは見られない。砂を掘ってみるとウネミケシボウズタケがでてきた。 蓮沼村で孔口部が筒状のケシボウズが砂地に転がっていた(e, f)。これまで周辺ではウネミケシボウズタケ以外の種は観察されていない場所である。 |
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デジカメできのこの撮影記録を撮るようになって久しい。手持ちのフィルムは2001年頃までにすべて処分したので、写真はデジタルデータのみとなった。そのときは、これで面倒なフィルムの管理から解放されると思った。しかし、現実はそう甘くはなかった。あらたに画像ファイル管理で悪戦苦闘することになった。 ファイル管理については、これまでいろいろな方法を試みて、何度か再編成を試みた。現在はFungi_Photosフォルダ以下に年単位のサブフォルダを作り、その下に年月日+場所のサブフォルダを作って、その直下に、撮影データをそのまま放り込んでいる。シンプルなやり方に落ち着いたわけだ。図式化すれば(a)の様になる。知人・友人等に聞いてみると、多くがほぼ同じようなファイル管理をしていることも分かった。 デジカメで撮影した画像には、ふつうDSCN3492.JPGとかP0001-0001.JPGといったファイル名が付けられる。このままでは扱いにくいので、FlexibleRenamerなどのフリーソフトで050101-091712.jpgといったように、年月日-時分秒という名称に変換している。 ファイル管理ソフトは自分にとって使い勝手がよいものが一番だ。日常はファイルに関わるほとんどの処理にWinFD(b)を使っているが、WinFM2000(c)、FileVisor6(d)も馴染みやすい。(c)(d)は画像ファイラーとしても優れている。WinFDはコマンドライン風の単純素朴な画面だが、表示や各種処理が非常に早い。なお、画像ファイルに特化したものとしては、ACDSee(e)やVix(f)などが使いやすい。 |
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