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2005年12月20日(火)
 
(a)
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(c)
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(e)
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(f)
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 12月16日〜20日まで、つくば市で行われていた菌学講座に参加してきた。札幌、青森、宮城、石川、富山といった遠方からの参加者も多かった。突然の大雪のために講師の池田良幸さんはじめ、何人もの方が、非常に苦労して会場までたどり着いたようだ。講座に参加した筑波大学の糟谷大河氏が「ささやき 12月19日」に非常に興味深い感想を記されている。
 各々の講座についての感想を記すと、長くなってしまうのでここでは、ひとつだけにしておこう。常磐俊之氏による「不完全菌類の分類」は空中浮遊菌やら身近に存在する代表的な菌の観察実習である。講座日程にあわせて準備された16種の分離菌株は、いずれもシャーレの中でみごとなコロニーを作っている。それぞれの菌株は受講者の数だけ用意されていたので、安心して観察できた。細かく個別指導を受けることができ、とても面白かった(e, f)。

2005年12月17日()
 
(a)
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excite fc2blog (b)
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(c)
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 「雑記 戯れ言」はブログ形式の気ままな [日記もどき] だが、excite (a)から fc2blog (b)に変更した。変更した主たる理由は、バックアップ機能がある、テンプレートが豊富、ツールが豊富、画像容量が大きい、表示が速い、改変の自由度が高い、などだろうか。しかい、モバイルからの投稿は、圧倒的にexciteが速いし、すぐに受理メールが届く。ブログのリンクには、[佐野書店ブログ]、[KINOKO WEB]、[きのこ・植物・博物館] など、ふだんよく見るブログを載せた。

 雑記2005.12.15で取りあげたヌルデタケのフロキシン染め写真(h)であるが、矢印をつけたもの、担子器かもしれないという(c)。この種類では担子器が小型で目立ちにくいらしい。森林総研の服部 力博士からコメントをいただいた。ありがとうございます。

 今日から3日間筑波で行われる菌学講座に参加するので、雑記は3日間お休みである。

2005年12月16日(金)
 
アルバムに追加
 
 「キノコのフォトアルバム」にムラサキゴムタケを追加した。2002年10月に撮影したデータも収録した。アルバム未掲載のキノコ写真は他にも数十種類あるが、これらの新規掲載は見送って、既に掲載済みの種について新しい写真数十枚をアルバムに追加した。
 例年今頃になると、アルバムに新規追加をしている(雑記2004.12.14)。昨年まではインデックス作りが大きな障害だったが、最近では新たな問題が発生してきた(雑記2005.12.12)。ホームページの容量制限の問題だ。ちなみに昨年大きな障害となっていたインデックス作りは、当時の25分から現在では12分ほどに短縮されている。プログラムのアルゴリズム変更、パソコンのメモリ増加の効果といえる。

2005年12月15日(木)
 
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(e)
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(f)
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(g)
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(i)
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(j)
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 傘と柄をもったきのこがほとんど見られない季節となったが、硬質菌ならかなりいろいろな種類が見られる。今朝は持ち帰ったヌルデタケ(a〜c)を顕微鏡で覗いて遊んだ。発生からかなり時間が経過しているようだ。念のために、一晩試みたが胞子紋は全く落ちなかった。
 最初に管孔面に沿って縦断してみた(d)。管孔部の深さ(長さ)は0.8mmほどだ。次に、管孔面に水平に切り出してみた(e)。一部は先端部を残してある。この(e)から薄片を切り出して管孔の縁を覗いた。子実層がきれいに並んでいる(f)。倍率を上げてみても子実層近辺には一つの胞子も見えない。担子器の姿もはっきりしない(g)。
 フロキシンとKOHで子実層をバラしてみた(h)。担子器が見えているのだろうが、担子柄はまったく見つからない。採取の季節を選ばないと胞子、担子器の観察はできないのだろう。傘表面はざらついた毛の様な組織におおわれている。これを見ると、樹枝状の組織の表面は分泌物あるいは結晶にすっかり覆われている。かなり強靱なきのこだが、一菌糸型である。

2005年12月14日(水)
 
ケシボウズ標本の選別
 
 近郊の雑木林にもウッドチップの公園にもきのこの姿は全くみられない。一方、今年採取したケシボウズ標本は多いが、手書き記録だけのものがかなりある。軟質菌類が少ない今はケシボウズ同定準備作業のチャンスである。まずは採取記録の電子データ化である。昨日夕方から、これらのデータをパソコン上のファイルとして記録し始めた。
 一つの袋には4〜30本ほどのケシボウズが入っている。中には50本以上入った袋もある。すべての個体をチェックするのは不可能ゆえ、別種の混在にはいったん目をつぶり、形態のよく似たものは同一種として扱い、同一の標本番号でまとめてある。これらをグループ分けして、SEMによる検鏡をするための選別作業も必要だ。

2005年12月13日(火)
 
(a)
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(g)
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(k)
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(l)
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 12月10日に菌友から西表島の砂浜で採取したというきのこが届いた(a)。柄の基部は砂に包まれている。そのまま取り出して立ててみた(b)。若い菌から成菌まで揃っている。
 まずは、成菌を基準にざっとみた。傘は径15〜40mm、幼時半球系だが成長すると扁平となり中央部が凹む。凹部にはわずかにササクレがみられる。縁は湿時わずかに溝線があり、粘性はない。傘は脆く傘肉も薄い。ヒダはやや疎で垂生〜湾生(c)、柄は3-6mm x 25-35mm、上下同大で表面に縦の条線がある。ツバはない。
 胞子紋は全くとれなかった。わずかに落ちた胞子は、厚膜で発芽孔は不明瞭、非アミロイド(d)。表面は軽い疎面で、KOHで明褐色になる。ヒダはいずれも縁部が崩れている(e)。砂がヒダの縁を削ってしまったようだ。側シスチジアはなく、ヒダ実質は並列型(f)。一見、縁シスチジアはないようにみえる(g)が、再度切り出したところ洋梨形のシスチジア様のものがある(h)。担子器基部にクランプはなく4胞子性だが、2胞子性のものもある(i, j)。傘表皮は並行菌糸被で、中央部で立ち上がっている(l)。この部分が微毛のササクレに見えるのだろう。
 砂にまみれたきのこの観察では、常にミクロレベルの砂粒との戦いとなる。微細な砂粒でも鮮明な像を得にくくする。水で洗い落とすにも注意が必要となる。弱い水流では砂粒は落ちない。でも、強い水流を当てると組織表面を削り取っていく。まるでヤスリである。
 砂地生きのこの顕微鏡観察では、採取時から細心の注意が必要だ。できるだけ砂を噛んでいない個体を見つけ、砂にまみれないよう注意して持ちかえる必要がある。筆や水洗いで落ちる程度の砂ならよいが、多くの場合、切片切り出し段階で難儀することになる。
 はて、このきのこ(a〜c)、いったいどの属に落ちるのだろうか。とりあえず熱乾燥に回した。

2005年12月12日(月)
 
HP容量の制限値
 
 メインプロバイダWakwakのHP使用容量が限界に近づいてきた。今朝の時点でディスク使用容量が47MBを越えていることがわかった。メインに使っているプロバイダWakwakで提供している最大容量は50MBである。だから、残りは3MBしかないことになる。
 テキストファイルと違って画像ファイルはサイズが大きい。むやみにアップロードするとたちまち容量が増える。Wakwakにはテキストファイルしか置かないようにして、画像は別途に専用レンタルサーバーを使っている。しかし、HTMLファイルは毎日着実に増えていく。
 「今日の雑記」は、HTML(テキスト)部分だけでも毎日8〜12KBほどになる。これと並行して、検索用HTMLファイルも同時に生成されていく。ひと月にすると、テキスト部分だけでも240〜360KBになる。残り3MBというと、およそ7〜8ヶ月で満杯になってしまう。来年3月までには何らかの対策を講じなくてはならない。どのみち作業が大変だ、気が重い。

2005年12月11日()
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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 昨日は、東京農業大学を会場に行われた日本菌学会関東支部第20回シンポジウムに参加してきた(a)。「快適な生活のための菌学」というタイトルの通り、なかなか興味深いタイトルが並んでいた(b)。全般的に楽しめる内容であったが、いかにも学会のシンポジウムといった内容ばかりではなく、石川雅之氏という異色の演者による講演が目をひいた(c)。
 漫画「もやしもん」は "菌が見える青年" が主人公である。漫画家の石川氏にとっては、取材のために研究者に会うことはあっても、まさか学会という場で講演をさせられるハメになろうとは思ってもいなかったことだろう(c)。お疲れさまでした。
 コーヒーブレイク時には、長い行列ができてサイン会の観を呈していた(d)。漫画に登場するキャラのぬいぐるみ(e)や、実際のミクロの姿との比較(f)などは興味深かった。連載は続いているので、第3巻では昨日の結果を踏まえたテーマも登場することだろう。

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